「動かない人」はもも裏と股関節まわりが硬い。硬さをゆるめてむくみも解消、仰向けタオルストレッチ

硬さが気になるもも裏と股関節まわり、放置していない?

もも裏や股関節周辺の筋肉は、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢でいると、血流が滞り、緊張して硬くなりがちです。これらの筋肉は骨盤とつながり、日常生活や運動時の動きに重要な役割を果たします。そのため、硬くなったままでいると、姿勢の悪化や腰痛など身体の不調の原因になる可能性があります。さらに長時間同じ姿勢を続けると、下半身にむくみや冷えが起こることもあります。腰まわりの不快感や脚の重さやだるさを自覚して、どうにかしたいと思っているのに、放置したままでいませんか?そんな人には仰向けの楽な姿勢でできるタオルストレッチをおすすめします。

仰向けタオルストレッチ

どんなメリットが?

今回ご紹介するストレッチは、仰向けになってタオルを使って行います。座って行うもも裏や股関節のストレッチでは、骨盤を立てて座るのが難しく感じるなど、ストレッチをする前段階でやりづらさを感じることがあるかもしれません。仰向けでのストレッチは、座位や立位で行うよりも、比較的楽に体勢をキープでき、タオルを使うことで、自分のできる範囲で負荷を調節しやすくなります。また、下半身のむくみや冷え対策には、足を心臓よりも高い位置に上げて、足から心臓に血液を戻しやすくするのが効果的な方法ですが、今回のストレッチでは、もも裏や股関節のストレッチをしている間にこれができてしまうので、一石二鳥です。このように、運動に苦手意識を持つ人や体の硬さが気になる人でも始めやすく、おすすめです。

やり方

① 仰向けになって両膝を立てる。右足の裏にタオルをかけて両手でタオルの端をそれぞれつかみ、右脚をのばして足裏を天井に向ける。ゆっくりと呼吸をしながら、もも裏をじっくりとストレッチ。もも裏の伸びがきつく感じる場合は、膝を少し曲げる。肩に力が入りすぎないように気をつけて。

② タオルを右手でまとめてつかみ、左手を左の腰にあてる。右膝を軽く曲げて胴体の外側に開き、曲げられるところまで曲げて膝を脇の下に近づけるようにする。すねはできるだけ床と垂直になるように保ち、足の裏は天井を向け続ける。左のお尻が床から浮きすぎないように、左手で支えたまま、呼吸を繰り返してキープ。股関節の開き、お尻やもも裏の伸びを感じる。左脚は膝を立てままか、まっすぐに伸ばすか、やりやすい方で。手が足に届くようであれば、足を外側からつかんでみる(写真右上)。

終わったら足にかけたタオルを外して右足を下ろし、左足でも①から同じように行う。

慣れてきたら

両足を一緒につかんでみる(それぞれの足にタオルをかけても良い)。途中で体を左右に揺らして脱力するのもおすすめ。

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。

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