《愛子さま、お一人で初の地方ご訪問》伊勢神宮ご到着直前に雨が止み「奇跡」の声 ご参拝では堂々としたお姿

天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学ご卒業や、ご就職の報告をされるため、3月26日から1泊2日の日程で、三重県伊勢市の伊勢神宮と奈良県橿原市の神武天皇山陵を参拝された。お一人での地方訪問は初めて。そこで、初日の伊勢神宮を参拝された姿を振り返る。

【写真】雨がピタリとやんだ!白のドレス姿で参拝される愛子さまの全身お姿。他、セーラー服姿で伊勢神宮に参拝されるかつての愛子さま、十二単姿の雅子さまのお姿

伊勢神宮ご到着直前に雨が止み、傘なしでご参拝

愛子さまの伊勢神宮へのご訪問は2014年7月に天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)とともに参拝して以来、10年ぶりとなる。当時、12歳の愛子さまは制服姿だった。

26日の午前、車で皇居を出発し、東京駅へ向かわれた愛子さま。新幹線などを利用し、同日の午後に三重県の近鉄鳥羽駅にご到着。電車から降りられた愛子さまは白のスーツ姿。朗らかな表情を見せられていた。

雅子さまも、これまで三重県をご訪問された際に、ホワイトのスーツを選ばれていることが多かった。これは沿道の人からわかりやすいように選ばれているとされており、愛子さまも雅子さまからお召し物についてアドバイスがあったのかもしれない。

この日は雨が降っており、駅で車に乗る際には傘をさしていたが、伊勢神宮に到着される直前に雨がぴたりと止んだ。天候を心配する声も上がっていたが、ご参拝の際には傘を差さずに参道を進まれた。SNSでは天気の回復について「凄い」、「奇跡」といった声が上がった。天照大御神は太陽を司る女神であることから、そのことに関連させて感嘆する投稿もあった。

愛子さまのご成長を感じさせる“笑顔”

ご参拝の際には、ワンピースから参拝服であるホワイトのロングドレスに着替えられた。衣食住の神、豊受大御神が祀られている外宮の参道には、伊勢神宮の職員や地元の幼稚園児らが出迎えていた。愛子さまは小雨が降るなか、会釈をし、笑顔を見せられながら歩まれた。お祓いを受けたあと、正殿の前で玉串をささげて深く拝礼された。

その後、皇室の祖先神とされる天照大御神が祀られている内宮をご参拝。10年前は緊張した面持ちの愛子さまだったが、今回のご参拝では笑顔を見せられ、堂々とされていた。ご成長を感じられる姿は、多くの人に勇気を与えたことだろう。

皇室では即位や退位、結婚などの人生の節目に、伊勢神宮にまつられている天照大神に報告されることが慣例となっている。愛子さまの初めてのご参拝や天皇皇后両陛下の「親謁(しんえつ)の儀」を振り返る。

愛子さま 中等科時代に両陛下と共に伊勢神宮、神武天皇陵へ初めてのご参拝

愛子さまが初めて伊勢神宮を訪問されたのは、2014年7月、12歳のときで、天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)と共に外宮と内宮を参拝された。皇后雅子さまにとって20年ぶりのご参拝でもあった。20年に1度、神宮が社殿を造り替えてご神体を移す式年遷宮「遷御の儀」が2013年の秋に行われたことを受けたご訪問だった。

セーラー服姿の愛子さまは、緊張されたご様子で、両陛下とともに参道を進まれた。そして、神職からおはらいを受け、玉串をささげて拝礼された。

2年後の2016年7月、神武天皇陵を参拝されるため奈良県へ訪問された天皇ご一家。神武天皇陵へのご参拝は、愛子さまにとって初めてだった。雅子さまは、1993年6月に結婚のご報告をするため、また翌年の1994年4月にも神武天皇陵を参拝されている。天皇皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)は、以前から愛子さまとともに参拝することを望まれていたという。

天皇陛下、雅子さま、愛子さまの順でゆっくりと進み、墳丘前の祭壇に玉串をささげて拝礼された。

同年4月に神武天皇2600年式年祭が行われ、皇居で天皇陛下皇后両陛下が上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)の名代として祭祀に臨まれ、雅子さまは2009年1月7日の「昭和天皇二十年式年祭の儀」以来、約7年ぶりの宮中祭祀を果たされている。

愛子さまの初めての単独参拝の際には、大学卒業や日本赤十字社のご就職についてなどを報告されるとみられている。ご一家で初めてとなった“お墓参り”では、雅子さまのご快復、そして愛子さまの成長を報告されたのかもしれない。

即位後「親謁の儀」のため伊勢神宮へ 雅子さまは即位パレードで使用したオープンカーをご使用

天皇皇后両陛下が即位された2019年に、「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」の終了を報告する「親謁の儀」に臨まれるため、11月21~23日に三重県へ、11月26~28日は奈良・京都を訪問された天皇皇后両陛下。

11月22日は伊勢神宮の外宮、翌日の23日は内宮をご参拝。両日、天皇陛下は天皇の装束とされる黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)に着替えられ、雅子さまは十二単(じゅうにひとえ)に身を包まれた。22日は雨で、天皇陛下は幌(ほろ)が付いた馬車で移動され、馬に対してアレルギー症状がある雅子さまは、通常の車を使われた。

翌日の天気は快晴で、天皇陛下は2頭立ての馬車で、雅子さまは「祝賀御列の儀」で使用したオープンカーで移動された。

パレードでは沿道に集まった人々に笑顔でお応えに(2019年11月10日、Ph/JMPA)" width="800" height="533" />

先に天皇陛下が歴代天皇に伝わる三種の神器の剣と曲玉(まがたま)を携えた侍従らとともに、雨儀廊(うぎろう)と呼ばれる仮設の板床張りの廊下を約110メートル歩き、正殿(しょうでん)で玉串をささげ、拝礼された。歩いて正殿に昇る際には陛下の頭上に御菅蓋(おかんがい)と呼ばれる菅笠が差しかけられた。陛下のご拝礼後、雅子さまも同様の所作で拝礼された。

伊勢神宮の内宮と外宮には、神馬(しんめ)が2頭ずついる。2022年6月に内宮の1頭が死んだことから、新たに皇室から贈られることになった。2023年10月12日、天皇ご一家は、皇居内の厩舎で伊勢神宮に贈られる神馬、「本勇号」(もといさむごう)と触れ合った。動物好きな愛子さまは、カットされたにんじんを与えられ、「よく食べるんですね。詰め込んじゃった」と笑顔を見せられた。

「提灯奉迎」美智子さまと同じ心遣いを感じられる服装を

伊勢神宮での「親謁の儀」を終えた3日後、11月26日の夜に奈良県を訪問された天皇皇后両陛下を提灯で歓迎する「提灯奉迎」が宿泊先のホテル前で行われた。かつて上皇后美智子さまが、「提灯奉迎」の際に、暗い中で待っている人たちから見えやすいようにとの配慮から明るい服装を選ばれたそう。雅子さまがオフホワイトのスーツに、同色の帽子を選ばれていたのは、美智子さまのお心遣いを受け継がれたのかもしれない。

翌日の27日、宿泊先のホテルから、奈良県橿原市にある神武天皇の陵にご到着。両陛下は天皇陵の前に進まれ、玉串を供えて深く拝礼された。

午後は、京都市東山区にある江戸時代の孝明天皇の陵を、28日は京都市伏見区にある明治天皇の陵を参拝された。

歴代天皇陵へのご参拝の際、女性皇族はロングドレスを着用されるというドレスコードがあるとされており、これまで、グレーや黒が選ばれてきた。過去には制服姿で参拝されてきた愛子さま。今回はどんな参拝服を着られるのか注目が集まりそうだ。

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