皇后雅子さまの「春の園遊会ファッション」今年も“定番カラー”のペールブルー 愛子さまはピンクのセットアップで甘さを”引き算”

2024年4月23日、天皇皇后両陛下が主催する「春の園遊会」が赤坂御苑で開催された。令和になってからは2回目となる園遊会には、両陛下の長女・愛子さまも初めて出席された。これまでも「春の園遊会」では季節に相応しい優しい色合いのお召し物を選ばれてきた雅子さま。園遊会でのファッションを振り返る。

【写真】皇后雅子さま、スーツにはさりげなく、ボタニカル柄が施されている〈全身写真〉。他、お着物姿など園遊会ファッションをもっと見る。愛子さまはペールピンクのセットアップをお召しに

今年はペールブルーのセットアップ 生地のツヤでより可憐に

今年の園遊会での雅子さまの装いは、光沢感のあるペールブルーのセットアップに、スーツと同色のリボンがついた白い帽子を組み合わせたコーディネートだった。

スーツにはさりげなく、ボタニカル柄が施されている。ジャケットは、襟を立てて、立体感のあるスタイルに。大粒のパールイヤリングがみずみずしさを、そしてスーツのツヤが華やかさを演出していた。

ペールブルーは「春の園遊会」の定番のカラー ピンク系の小物で親しみやすさをプラス

今年は涼しげなペールブルーの洋装をお召しになっていた雅子さまだが、昨年も同色の着物を選ばれている。ペールブルーの着物は、「春の園遊会」で何度もお召しになっている定番カラーだ。

2023年5月に開催された園遊会では、流水の中に咲く花菖蒲や、黄色や白の菊と思われる花が描かれた着物をお召しになっていた。花菖蒲は梅雨から初夏に咲く花で、季節にマッチしたデザイン。また、ピンク色の花菖蒲と合わせたかのように、手にされた傘やバッグ、そして着物の帯もややピンクがかったベージュトーンでそろえられ、ペールブルーの着物に、親しみやすさをプラスしていた。

初めての「春の園遊会」ではゴールドが目を惹く、華やかな着物をお召しに

1994年5月、雅子さまにとっての初めての「春の園遊会」でも、ペールブルーの着物をお召しになっていた。

縁起が良いとされる日本伝統の和柄、吉祥文様が入った着物は、花が金色の流水に乗って流れているようなデザインが施され、ゴージャスな一着。帯もゴールドで、上品さと華やかさを兼ね備えた装いだった。

小花が描かれた友禅の訪問着で優しい雰囲気に

初めての「春の園遊会」ではゴールドの絵柄が特徴的な着物をお召しになっていたが、2017年4月の園遊会では、白やベージュ色の小花が描かれた友禅の訪問着を選ばれていた。同じ水色だが、1994年の園遊会でお召しになった着物と比べると印象が異なる。

このときは、全てが淡い色なので優しい印象に。ゲストをおもてなしする側として余裕が感じられる、リラックス感のある雰囲気だった。

ご出産後初の園遊会 優しい色合いの着物にゴールドの小物をプラス

優しい色合いの着物は、他にも。2002年4月、愛子さまをご出産後、初めてとなる園遊会ではクリームイエローの着物を選ばれている。

このとき、雅子さまは、さっぱりとしたショートヘアスタイル。着物の色合いと相まって春らしく軽やかな雰囲気に。また、草履やバッグなどがゴールドなので、エレガントさもプラスされている。

白のセットアップでオールホワイトコーデ&モノトーンコーデ

雅子さまはペールブルー以外にも「春の園遊会」でホワイトのセットアップを2回以上お召しになっている。

1999年5月の園遊会では、立体感のある織り生地が特徴的な白のセットアップと、同色の帽子をお召しに。ヒール、手袋、バッグも、全て白に統一しているので、さわやかなスタイル。そして、帽子のつばが左右、軽く上に巻き上がっているデザインになっており、キリッとハンサムな印象だった。

2016年4月の園遊会でも、オフホワイトのスーツと帽子を合わせていたが、バッグと靴は黒をセレクトし、モノトーンコーデに。全身を白でまとめると、ぼやけた印象になりがちだが、素材の違いを見せる、もしくは引き締めカラーとして黒をポイントで入れることで、メリハリある着こなしに。

愛子さまも選ばれたピンク 雅子さまとは違うフェミニンさの“引き算”

2018年4月、雅子さまは、ピンクベージュのセットアップを園遊会の装いとして選ばれた。

ブレードが施されているジャケットの襟は、ゆるやかな曲線を描くショールカラー。シフォンのリボンがついた帽子も丸みのあるシルエットなので、全体的にやわらかく、エレガントで女性らしい雰囲気に。

今年の初めて園遊会に出席された愛子さまも、ペールピンクのセットアップを選ばれた。

愛子さまがお召しになったジャケットは、シャープなスタイルになるテーラードカラーだが、襟のラインに丸みがあるので硬すぎない、親しみやすい印象に。そして、愛子さまといえばふんわりとしたフレアスカート。雅子さまがピンクベージュのセットアップをお召しになった際は、タイトなスカートだった。お二人とも、それぞれのコーディネートが甘くなりすぎないように、フェミニンさを引き算されているようだ。

女性皇族方は、和装と洋装を交互にお召しになるといわれている。10月、11月頃に開催が予定される「秋の遊園会」では、愛子さまの着物姿に期待が集まりそうだ。

2024-04-26T10:07:04Z dg43tfdfdgfd