《直前でも間に合う!》2024年GWの旅行は「近場派」が多い傾向 どう計画するか?お得なサービスや注意点を旅行ジャーナリストが指南

ゴールデンウィーク(GW)まで10日を切り、カウントダウンが始まりました。今年のGWの予定はもうお決まりですか? 何かと慌ただしい春、ノープランというかたのために、今回は旅行ジャーナリストの村田和子さんが、2024年GWの旅の傾向やねらい目やポイント、お得情報をお届けします。

【写真】今年のGWのカレンダーを見る!うまく休めば10連休になる

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「GWだからきっと高いしもう予約もとれない」と思っていませんか? 2024年のGWは意外と今からでも間に合うところが多いです。あきらめず、気になる先があれば、具体的に空き状況や価格を確認してみましょう。「これなら行ける!行きたい!」というものがきっと見つかります。

2024年GWの旅の傾向は? 近場に出かける人が多く需要は分散

「間を休めば10連休」ともいわれる2024年のゴールデンウィーク。でも、よくよくカレンダーを眺めてみると、前半が4月27日(土)~29日(祝)の3連休、後半は5月3日(金)~5月6日(祝)の4連休。間に平日が3日間あることから、有休を取得して長期休暇にするにはハードルが高いのが実情です。

またGWはスポーツなど各種大会や地域イベントなども多く、家族や同行者の予定を合わせにくいという事情もあります。旅行会社のGW予約状況などを見ると制限なく海外へも行けるとあって大型の旅を計画する人ももちろんいます。ただ、為替や日程の問題もあり「海外を含めた大型の旅は夏休みに。今回は無理をせず近場で1~2泊、あるいは日帰りで」というかたが多い模様です。

旅行計画はまだ間に合う!お得に行くなら間の平日をちょっと絡めて

1・2泊の旅が中心となると、旅の需要が分散します。新幹線や飛行機など交通機関も予約が終日取れないほどの大混雑は今のところ見られません。連休の場合、初日から移動する人が多い傾向にあり、移動は下りは4月27日、5月3日、上りは5月5日、5月6日がピーク。ピークをずらせば手配はできますし、全般に交通機関も宿泊も、GWにしてはお値段が手ごろという印象を受けます(4月17日現在)。

連休の狭間にある3日間の平日(4月30日~5月2日)については、飛行機の価格もいつもと変わらない方面・地域も多く、仕事帰りに移動をしたり、半日でも休暇を取ったりして平日を絡めれば、旅行費用も抑えられそうです。

なお、近年は予約状況で価格が変わるダイナミックプライシングを適用する飛行機や宿泊施設も増えています。座席や部屋が少なくなると価格が上昇し、反対に在庫の多い日は価格が下がるというように日々価格が変化するので、いいものを見つけたら早めに決断・予約がおすすめです。

車移動は渋滞に注意!お天気によっては混雑も

日帰りや1・2泊の旅は、急遽思いついて出かけるケースも多く、移動手段は「車」という人が多くなりがち。そのため、2024年のGWは、車での移動の場合、渋滞にはいつも以上に注意が必要でしょう。

NEXCO各社からは渋滞予報や回避方法などの情報が出ていますのでチェックを。また「思いつき旅」が多くなると、天候により混雑が大きく変わる傾向にあります。晴れ予報の日に集中して道路や屋外施設が混雑することも。状況によっては公共交通機関を利用した移動を心がける、施設などは混雑する時間を外したり、事前に日時指定のチケットを購入しておくなどの対策を。

また予約がないと入館ができない施設がコロナ禍以降増えているので、出発前に必ずホームページ等で確認をしてから出かけましょう。施設の窓口まで来て、予約が必要なのを知らずに愕然として帰るかたを見かけることが少なくありません。確認のひと手間をかければ無駄足をすることなく、さらに寺社仏閣では早朝拝観、施設では夕方からの割安なチケットがあるなど、お得な情報に出会えることもあります。

GWのおすすめは「自由気ままな旅」 お得なサービスを紹介

「どうしてもここへという強い思いはないけれど、せっかくだしどこかへ行きたい」という方には、自由気ままな旅はいかが? 事前に綿密に計画をしなくても、お天気や気分に合わせて、行き先を変えたり、旅先で行きたいところができたら足をのばしたり。GW直前、これからの旅計画におすすめのサービスを紹介します。

【1】移動:フリー切符を活用

一定区間の乗り降りが自由となる「フリー切符」が、多くの電車やバス会社で発売されています。その日の気分や天候、混雑具合などを見ながらどこへ行くかセレクト可能。定額なのでお財布も気にすることはありませんから、気ままな旅のお供にぴったり。ただし「元がとれるかどうか?」は確認を。なお、乗れば乗るほどお得になるので、綿密に計画を立てる旅にも便利です。

●おススメのフリー切符

・小田急箱根フリーパス 

ロープウェイや海賊船など8つの乗り物に乗り降り自由。2日間、3日間用があり、例えば代々木上原駅からの往復込みの2日間のパスは大人6100円、子ども1100円で家族連れならとってもお得(ロマンスカーは別途特急料金が必要)。

・東京メトロ24時間券 

東京メトロが24時間乗り放題。購入から24時間なので日をまたいでも利用ができます。価格は大人600円、6歳以上12歳未満の小児は300円とリーズナブル。実はこの切符があると様々な施設での割引やプレゼントなどの特典もあります(※チカトク)。

さまざまな魅力ある東京、自分なりのテーマを決めて散歩がてら出かけてみるのもいいですよ。

【2】宿泊:直前を狙う&サブスクを活用

先にお話しした通り宿泊施設は、ダイナミックプライシングを採用するとことが増えています。旅行日程が分散傾向にあることから、これからの時期、直前に空きがある場合は値段が下がる可能性も(反対に予約が埋まっていけば価格は上がります)。お食事なしの素泊まりなどでお得なプランが出ることが多いのでマメにチェックをしてみましょう。

ツアーは、連休中は高めの価格設定ですが、実は高すぎて売れないというケースもあり、直前に「WEB限定」「期間限定」などで価格を下げて販売されることもあります。宿泊予約サイトや旅行会社の宿泊・ツアーを横断して検索し、お得なものを探すのに便利なサイト「トラベルコ」などでチェックすると便利です。

・トラベルコ 

またこの機会にサブスクを試してみるのもいいのでは? 例えば「HafH(ハフ)」は、月額2980円から始められて、毎月貯まったコインでホテルに泊まれます。土日や祝日も必要コインは同じで前日まではキャンセルも無料。新規登録のキャンペーンがあれば、試しをしてみるのもいいでしょう。(※予約確定までに時間を要するケースもあるので、その点はご留意ください)

・HafH(ハフ) 

いかがでしたか? 今年は比較的予約はしやすいので、思い立ったらぜひ日頃の疲れをリフレッシュしにおでかけくださいね。

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表。旅ブログも行っている。

2024-04-18T07:14:58Z dg43tfdfdgfd