「お金が貯まりにくい家」の特徴 通販の箱、ビニール傘、プランターが多い

お金が貯まりにくい家には特徴があると話すのは、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん。それにはどんな特徴があり、どうすればお金が貯まるようになるのか? 丸山さんに詳しく教えてもらいました。

【写真】「お金が貯まりにくい家」の特徴は? 写真とともに紹介

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お金が貯まりにくい家は洋服と食料品が多い

お金が貯まりにくい家の特徴として目立つのは「洋服や食料品が多い」ということ。これらに共通するのは、「自分に必要な量やものを把握できていない」ということです。

例えば、持っている洋服をきちんと把握できていないと、持っている洋服と似たような洋服を買ってしまいやすくなります。着ない洋服が収納を圧迫し、収納を増やすために余計な出費をしている場合もあります。また、まとめ買いのほうが安いからと大量の食料品を買い置きしても、計画的に使うことができないと賞味期限が切れて処分することになり、お金の無駄となります。

通販の箱が多い

お金が貯まりにくい家では通販の箱も多いといわれます。通販の箱が多いのは、それだけ通販で物を買っているということ。しかも、外箱をゴミとして処分する計画性がないということです。

通販はセールの残り時間や残数などを表示することで購入を煽っているため、「煽り買い」で余計な出費をしている可能性があります。通販のセールを見てしまうと、買わないと損という気持ちになってしまうため、必要がない限りは通販サイト自体を見ないようにすることも大切です。

ビニール傘が多い

玄関にビニール傘がたくさん並んでいるというのも、お金の貯まらない家でよく見られる光景です。天気予報を見て傘を持っていったり、念のための折り畳み傘を持っていたりする計画性がないと、とっさの雨に対応できず、コンビニなどでビニール傘を買うことになります。

ビニール傘の価格は安いので、外出先で置き忘れたり、捨てたりすることに抵抗が少なく、積み重なれば割高な出費になりますし、何よりお金を貯めるためには、お金を使うことへの計画性が重要です。

植物の枯れたプランターや植木鉢が多い

お金が貯まりにくい家では、植物の枯れたプランターや植木鉢が多く並んでいるということもよくあります。植物が枯れているというのは物の管理ができていないことの象徴です。物が管理できていないと、お金の管理もできていないことが多く、お金が貯まりにくい性格であるといえます。管理ができていないことに気づいたら、物を減らし、出費も意識するようにしましょう。

最近では野菜の値上がりで、家庭菜園にチャレンジする方も増えてきています。ただし、材料をそろえてみたものの、管理できずに道具がそのまま放置して、無駄の原因になっていることもあります。

また、植物の生えているプランターや植木鉢は重ねて持ち運ぶことができず、引っ越し時にトラックの容量を費やしてしまうので、費用がかさむ原因にもなります。引っ越しが多い人は植物のプランターを増やしすぎないよう気を付けましょう。

物は本来お金だったものという意識が大切

物はお金と引き換えに手に入れているものです。使っていない物が多すぎる状況は、必要なものを手に入れるためにお金を使えていないということであり、物を片付けられていないのはお金の管理ができていないということです。20代や30代までは自分に必要なものを少しずつ手に入れていくフェーズですが、人生の折り返し地点を過ぎたら、物を処分していくフェーズと考えましょう。

消耗品はローリングストックで

消耗品はローリングストックで必要な分だけ置いておくようにしましょう。いずれ使うものだからと、安売りやまとめ売りでついつい買ってしまいがちですが、途中で使うものを変えたくなることもありますし、使い切るのに数年かかってしまうこともあります。ストックが増えがちな消耗品こそ、「必要な分だけ」を手元におく意識をすることが大切です。

収納が多いと無駄なものも増える

最近ではセカンド冷蔵庫なども流行っていますが、大家族でもない限り、基本的には不要です。物の管理ができない原因には、数が多すぎて把握できていないということがあります。洋服も食品も今ある場所に入る分だけあれば十分と考え、収納を増やさないようにしましょう。

物を減らすと固定費も小さくできる

きちんと必要な分だけ物を買うようにすると、購入費用が抑えられるだけでなく、家自体も小さくできることがあります。

大きい家よりは小さい家のほうが家賃や維持管理費用も抑えられますので、物が減ってスペースが余るようになってきたら、家のダウンサイジングも検討してみることをおすすめします。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。

構成/新藤まつり

2024-05-05T22:14:30Z dg43tfdfdgfd