ビストロを開業した男性はコーチングから何を得たのか?【当事者に聞くコーチング】#2

【当事者に聞くコーチング】#2

私の第1号クライアントの両角太郎氏の例を挙げます。両角氏は、ゴールドマン・サックスをはじめとする金融業界で働かれた後、「食」という自分の好きな分野で仕事をされたいと考え、西麻布でビストロを開業。数年が経った頃にお会いしました。シェフを雇用し、ご自身はホールに立ち、日々の細かい運営に携わっておられ、好きなことを仕事にしているとは言っても、悩みは多かったと思います。

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Q:コーチングを受けてみようと思ったきっかけは?

両角:脱サラして自営業として独立して数年は、会社の方針という大きな流れがある上で自分の考えを実行していたのですが、先行きがまったく見えない中で、試行錯誤の繰り返しとなり、すべてに困難を感じていました。コーチの体験セッションを受けたことで、自分が気づいていない潜在的な自分の意思を明らかにしてもらえるポテンシャルを感じ、コーチングを受けてみることにしました。

Q:コーチングを受けて実現できたことは?

両角:人から指示されるのではなく、潜在的に自分が求めていることを見出し、実行することが出来るようになりました。あわせて、自分自身がハッピーになれることを追求しているようになり、生き方自体も変わっていきました。具体的には、私は自分自身で料理を作りたい、という夢を実現しました。

Q:自分に起こった変化は?

両角:より自分を愛せるようになり、外野の意見に左右されにくくなりました。また自分自身の意思決定に自信を持てるようになりました。

Q:他の人に勧めるとしたら、どのように勧めたい?

両角:経営者にはぜひ勧めたいです。また、生きづらさを感じている方にも救いになると思います。

Q:どのくらいの期間、受けてますか?

両角:月に1回のペースで13年目に入っていると思います。世の中、だんだん生きづらくなってきていますが、人生のペースメーカーとしてコーチングは有効だと思います。

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両角氏は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに西麻布のビストロを辞め、今はご自身が料理をして提供する「飽食亭」を渋谷にオープン。渋谷には珍しく大人な雰囲気の落ち着いたお店は、口コミで人気となっています。(つづく)

(和気香子/エグゼクティブ・コーチ)

2024-05-05T00:43:20Z dg43tfdfdgfd