【グリーンアスパラガス】甘みと栄養価そのままの「簡単冷凍法」がおすすめ!管理栄養士が解説

アスパラガスの冷凍法

アスパラガスを冷凍する際は、軽く下茹でするのがおすすめです。アスパラガスから余分な水分が抜け、解凍後の食感が悪くなるのを防ぐことができます。冷凍のアスパラガスの歯ごたえは生のものよりも劣ってしまいますが、すぐに使わない場合は冷凍しておくことで栄養価を低下させず保存できます。冷凍手順はこちらです。

1、アスパラガスの両端を持ち、しならせてポキっと折れるところで折ります。穂先のついている方は皮がやわらかいため皮をむく必要はありません。もう片方はピーラーで皮をむいておきましょう。

2、食べやすい長さに切ったら、塩を入れたお湯で茹でます。茹で時間は20~30秒程で硬めに茹でます。

3、茹で上がったらザルにとり、冷まします。ラップを巻いて使いやすい量に小分けし、冷凍用の保存袋に入れ冷凍します。急速冷凍できるよう、金属製のトレーの上に置き保冷剤で冷やしながら冷凍すると良いです。

冷凍後の栄養価に変化はある?

水溶性ビタミンの量に変化はあるものの、大幅な栄養価の減少はみられません。代表的な栄養素として、アスパラギン酸というアスパラガスから発見されたアミノ酸の一種があります。アスパラギン酸には疲労回復や利尿作用、体力アップの効果が期待できます。また、アスパラガスの穂先に含まれるルチンには、毛細血管を丈夫にする働きがあり、動脈硬化や高血圧予防が期待できます。旬の野菜は価格が安い上、栄養価も高いため、旬の時期に冷凍保存しておくと良いですね。

冷凍アスパラガスの活用法

食感が重視される料理には不向きですが、冷凍アスパラガスには様々な活用法があります。火を通す料理であれば、食感もあまり気にせず美味しく食べられます。

  • グラタンやパスタ、スープの具材に

    下茹で済みなので仕上げの寸前に入れるだけ。手軽に料理の色合いが鮮やかに。

  • アスパラのベーコン巻き

    お弁当の定番おかず、アスパラのベーコン巻き。冷凍アスパラガスをベーコンで巻き、塩コショウで味付けをしたら後はフライパンで焼くだけ。アスパラは下茹で済みなので時短調理ができます。

  • アスパラの天ぷら・フライ

    冷凍アスパラガスにてんぷら粉やパン粉をまぶしてさっと揚げれば簡単一品料理になります。

  • アスパラのソテー

    シーフードや卵、お好きな野菜と炒めて中華風・洋風の炒め物に。

  • アスパラのポタージュ

    スープにすれば食感も気にならず使用できます。炒めた玉ねぎと牛乳やコンソメ、塩コショウを加えてミキサーにかければポタージュの出来上がり。

【参考文献】

ニチレイほほえみごはん:アスパラの保存方法

高橋書店:あたらしい栄養学

ニチレイほほえみごはん:アスパラおかず

T-fal:冷製アスパラスープ

ライター/まつおかあいこ

管理栄養士として保育園、病院での大量調理や栄養士業務を経験。調理経験の中で身に着けた知識をもとに、身近な食材についての記事の執筆を行っている。

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事業を行っている。また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢献活動を行っている。

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