【カカオ】実は腸にいい!組み合わせで、もっと腸がととのう「チョコレート」の食べ方

チョコレートの栄養素

秘密は「カカオ」

チョコレートの主な原料は「カカオ」です。カカオにはミネラルが多く含まれます。これは、他の甘いお菓子類には見られない特長です。中でもナトリウム排出に役立つカリウム、緊張やストレスを緩和させるカルシウム、身体を活性酸素から守る抗酸化作用を持つ亜鉛や銅、貧血防止に重要な鉄、便秘対策に役立つマグネシウムなどを多く含みます。

また、カカオに含まれる「カカオポリフェノール」は抗酸化作用だけでなく、アレルギー反応により炎症が起きている細胞から放出される痒みの元である「ヒスタミン」放出を防ぐ抗アレルギー作用を持つことがわかってきました。

腸に良い成分

リグニン

カカオには不溶性食物繊維である「リグニン」という物質が含まれています。不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して、便の量を増やしたり老廃物や糖質や余分な脂質、ナトリウムなどを吸着し、便と一緒に排出したりする働きがあります。

カカオプロテイン

カカオに含まれる「カカオプロテイン」は難消化性のたんぱく質です。難消化性たんぱく質の働きは胃や小腸で消化されず大腸まで届き、腸内細菌の餌となり善玉菌を増やすので腸内環境が整います。

おすすめのチョコレートの食べ方

チョコレート選びのポイント

・腸活に役立つチョコレートは、高カカオ商品です。カカオの含有割合が70%以上のものを選ぶことがポイントです。

・チョコレートの中でもホワイトチョコレートは、原料がココアバター、乳製品、砂糖、レシチンなどで、所謂チョコレートに含まれる「カカオマス」は含まれていませんので腸活という観点からはあまりおすすめではありません。

一緒に食べるとおすすめの食材

・ナッツ類

アーモンド、くるみ、ピーナッツなどのナッツ類も不溶性食物繊維を多く含み、味もチョコレートとの相性が良く一緒に食べると腸活にも役立ちます。ただし食べ過ぎるとナッツ類に含まれる脂質が胃腸に負担を掛けるので適量を心がけましょう。どんなに多くても1日にてのひらに収まるぐらいの量にとどめるのがベターです。

・フルーツ

特にベリー系や柑橘系などの酸味があり色の濃いフルーツはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールはいくつか組み合わせることで相乗効果も期待できます。また、フルーツの甘味と酸味はチョコレートの味の深みを引き立たせてくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?チョコレートであれば何でもよいというわけではありませんし、食べ過ぎもNGですが、日常に上手にチョコレートを取り入れて美味しく腸活をしていただけたらと思います。また、ただチョコレートだけを食べるというのではなくナッツやフルーツとの組み合わせはさらに腸活や美容と健康にも役立つのでおすすめです。

【参考文献】

文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂)

亘美玲

管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。

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