【更年期に重なるお悩みTOP5】3位は「仕事」、2位は「夫との関係」。1位は?

実は、閉経の時期は戦前と今とで変わっていません。戦前の資料で分かっています。それと同時に、その当時の女性の平均寿命は閉経とあまり変わらないことから、当時閉経を迎えたら寿命を迎えるということのようでした。

その当時は更年期と言えば縁側で日向ぼっこをしていればよかったのかもしれません。

ところが今はどうでしょうか?更年期というのは閉経を挟んだ前後5年間の計10年になりますが、その間女性は多くの役割を担っています。

更年期世代の女性からのご相談を数多く受けているのですが、その中で多いお悩みTOP5をお伝えします。

5位:介護関係

ご自身の更年期と介護の時期が重なる方も多くおられます。今は行政の介護サービスを使えばかなりアウトソースできる部分もあるのですが、いまだ日本では「家族が介護をするのが当たり前」といった価値観から、女性が負担を負うケースが沢山あります。

自分の体のケアをしたい時期と親の介護が重なり辛い思いをされている方が多くいるのが現状です。

4位:子供の問題

お子さんが不登校であったり、子供の発達障害の問題などストレスを抱えておられる方も多くおられます。中には自分の感情がコントロールできず子供に対して爆発してしまう、とのご相談もあります。

3位:仕事のパフォーマンス

体調が悪いため仕事のパフォーマンスが出せないことで悩まれるケースが多いです。この時期管理職になられる女性も多く、周りの男性のように働くことができないことで負い目を感じる方も多くおられます。

2位:夫との関係

夫が更年期を理解してくれない、夫とのコミュニケーションがうまくいかない、などのご相談が多くあります。男性の方も理解していないわけではないのですが、どう対応していけば良いのかわからない、ということが多くあります

1位:メンタルの不安定さ

疲れやすい、落ち込みが出る、メンタルが不安定になると言った悩みが一番多くあります。最初に体調をケアしていただきながら、心のケアをしていきます。中には受診までに時間がかかっていたり、受診しても医師とどうコミュニケーションをとっていけばよいかわからないと言ったご相談もあります

 

以上、更年期にご相談が多いTOP5をお伝えしました。

このようなお悩みをお持ちなのはあなただけではありません。多くの方がお悩みのことになります。どうぞ「自分だけがいけないのでは」などと思わずに第三者を含め、周囲を上手に頼っていきながらこの時期を乗り切っていただきたいと思います。

高本玲代

フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプログラム「よりそる」を立ち上げる。また更年期を社会課題にと署名活動も立ち上げ。NHK、日経など50社以上にて紹介される。更に企業向け・自治体向け更年期研修としてデロイト・トーマツやPOLA、自治体でも実績あり。「がんばらない更年期」についてTwitterやInstagramで発信中。

2023-05-31T10:09:18Z dg43tfdfdgfd