背骨は体を支えるだけでなく、神経、血流、姿勢、内臓の位置、呼吸にも関わる体の調整役です。長時間の座り姿勢や動かない時間が続くと、動きが硬くなり、代謝低下、冷え、姿勢の崩れ、ぽっこりお腹など、さまざまな不調につながりやすくなります。背骨をしなやかに動かすことは、40代以降の体と心のサポートにとても効果的です。
肩甲骨まわりには、体を温めたり代謝を助ける働きのある細胞が集まっています。背骨を動かすことでこの部分が刺激され、体内で熱が作られやすくなります。さらに、血流を調整する自律神経も背骨のそばを通っているため、背骨まわりをほぐすと巡りがよくなり、手足の冷えの改善にもつながります。
下腹がぽっこり出る原因は脂肪だけではありません。背骨が硬くなり、反り腰や猫背など姿勢が崩れると、体幹の筋肉がうまく働かず、内臓が前に押し出されてぽっこりお腹になりやすくなります。
背骨がしなやかになることで、内臓を支えるスペースが本来の位置に戻り、筋肉も働きやすくなります。その結果、過度な筋トレをしなくても、お腹のラインがスッキリします。
背骨は肋骨とつながっているため、硬くなると胸が広がりにくくなり、呼吸が浅くなりがちです。浅い呼吸は体を「緊張モード」にし、不安やイライラの原因にもなります。
背骨をゆっくり動かして胸まわりのスペースを作ると、自然に深い呼吸ができ、体も心も落ち着きやすくなります。
<やり方>
1)四つ這いになり、手は肩の下、膝は腰の下に置く
2)息を吸いながら、背中を反らして目線を正面かやや斜め上に向ける。息を吐きながら、背中を丸め、あごを引いて目線をお腹の方へ。この動きを呼吸に合わせてゆっくりと繰り返す
3)最初の四つ這いの姿勢から、両手を前方に伸ばして手を肩幅より少し広く開き、息を吐きながら、腰や肩に無理がない程度に胸を床の方へ下げていく。肩甲骨の間の広がりを感じながら5〜10呼吸ほどキープ
4)終わったらお尻をかかとに下ろし、腕を胴体の横に沿わせ、心と体を落ち着けて休む(チャイルドポーズ)。
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
2026-01-09T11:09:19Z