納豆は良質なたんぱく質を含んでおり、ほかにも不足しがちなカルシウムや食物繊維も含んでいるスーパーフードです。そんな納豆に酢を加えた「酢納豆」をご存じでしょうか?酢を少し加えるだけで、嬉しい健康効果が期待できます。
納豆には豊富な食物繊維が含まれているため、腸内環境を整え、便秘解消の効果が期待できます。
また、食物繊維は糖の吸収をゆっくりにするため、血糖値の急な上昇を抑えます。
ほかにも、余分な脂質を吸着し体外へと排泄する働きもあるため、ダイエットにも効果があります。
酢も血糖値の上昇を緩やかにする効果があるといわれています。
納豆にはカルシウムが豊富に含まれていますが、カルシウムは吸収されにくく、体外に排泄されやすい栄養素です。しかし、酢を加えることでカルシウムの吸収率を上げることができるので、効率よくカルシウムを摂取することができます。
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血液をサラサラにする働きがあります。また、酢に含まれる酢酸は血圧の上昇を緩やかにします。
高血圧の予防には塩分量を控えることが大切ですが、酢を入れることで醤油や付属のタレを使う量を減らすことができるので、減塩したい人にもおすすめの食べ方です。
酢納豆の作り方はとても簡単!
納豆1パックに対して、付属のタレと酢を小さじ1ほど加えて、よく混ぜるだけです。
酢は米酢やりんご酢、黒酢などありますが、どの種類の酢でも大丈夫です。好みのものを入れてみましょう。また、塩分を控えたい方は付属のタレは入れずに、酢のいれる量を増やしてみるのもおすすめです。
酢を加えるだけでもさまざまな健康効果が期待できますが、さらに「青じそ」をちょい足しすることでおいしさが増すだけでなく、嬉しい効果も!
青じそには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、酢納豆に加えるだけで栄養価がアップします。また、α‐リノレン酸という不飽和脂肪酸も含まれており、血液をサラサラにする働きがあります。
血液の流れを改善することは代謝アップにもつながるため、さらにダイエット効果が期待できます。
ごはんのおともの定番の納豆。そのままでももちろんいいですが、酢と青じそをちょい足しするだけで、健康効果が高まります。いろいろな種類の酢で試したり、酢と青じその入れる量を変えてみたりして、ぜひあなた好みの酢納豆を作ってみてくださいね。
【参考文献】
・e-ヘルスネット「食物繊維」
・e-ヘルスネット「カルシウム」
・日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「糸引き納豆」
・日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「しそ」
・ミツカンHP「酢納豆ごはん」
山口ミホ
管理栄養士、腸活アドバイザー。病院の栄養士を経験後、安心しながら美味しく食べられるものを作りたいという思いから、食材の味や旬、無添加を大切にするジャム専門店にて店長として従事。レシピ開発や製造・加工、店舗運営を経験。現在は腸活アドバイザーを取得し、食で体もココロも美しくをテーマに、フリーランス管理栄養士として活動。
2025-03-13T10:08:33Z