梅雨に入り湿度の高い日が続くと、なんだか身体がだるく、やる気がでなかったり、食事も偏食になりがち。梅雨は、どうしても気温差や湿気の影響で、体内に余分な「水」や「熱」がたまりやすく、自律神経も乱れやすくなります。
今回は、そんな不調をやさしく整えてくれる食材を使って、こころもほぐれる、癒しスープをご紹介いたします。
茄子は中医学でも、「体にこもった熱や水分を外に出す」性質を持ち、湿度や気圧の変化で不調を感じやすい梅雨の時期に、薬膳の視点からもおすすめの食材です。
茄子は地味に苦手な方も多い食材。皮を剥いてトロッとさせることで、青臭さが取れ、舌触りもなめらかになります。
また、栄養面では、むくみの原因となる体内のナトリウムを排出してくれる「カリウム」も含まれています。今回、最後に加える長芋にも多いため、より梅雨のむくみケアに期待できます。
茗荷には、森林浴の香り成分として知られる「α-ピネン」という天然の精油成分が含まれています。
この「α-ピネン」には
・自律神経を整える作用
・血流やリンパの巡りを促す効果
・消化機能をサポートする働き
など多くの効果があり、まさに梅雨の不調のケアに欠かせない薬味なのです。
材料(2人分)
• 茄子....1本
• 茗荷....1個
• 長芋....5〜7cm
• 生姜....1片分
• だし汁....400ml
• 醤油:小さじ2
• みりん:小さじ1
• 塩:少々
• ごま油:小さじ2
• お好みで:青じそ、小ねぎ、白ごまなどトッピングに
作り方
1. 茄子は皮を剥き、縦半分、斜め薄切りにする。5分程度、水にさらしてアクを抜き、ペーパーで軽く水気をふく。茗荷は縦半分に切り、斜め薄切り。生姜はすりおろしておく。
2. 鍋にごま油を入れ、茄子を加え、茄子の表面がしんなりするまで中火で炒め、だし汁を注いでフタをして5分ほど蒸し煮にする。
3. 醤油・みりん・塩・生姜を加え、人に立ちしたら火を弱め、すりおろした長芋を少しずつ加え、混ぜながらとろみをつける。
4. 火を止めて茗荷を加え、器に盛ったら完成。
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
2025-07-01T09:54:42Z