「アブラナ科」というと、その名から「菜の花(アブラナ)」をはじめ、キャベツやブロッコリー、カリフラワーなどもアブラナ科を代表する野菜です。近年注目されているケールも、代表的なアブラナ科の野菜のひとつです。
季節の野菜を食べることの意義は、腸内環境を整えると共に、副交感神経を優位にする脳腸相関に不可欠な「食物繊維」を補うことができること。その上で、ビタミンやミネラルなどの栄養素には分類されない「フィトケミカル」という成分が豊富に含まれていることにも注目したいところです。
まさに、私たちの健康を支えてくれる野菜といえます。
これらは数千種類あるとされ、抗酸化作用による老化予防、代謝の促進、免疫力向上、脳機能の強化など、健康貢献に期待される機能が多く、近年脚光を浴びています。
ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」は豊富に含まれています。 ポリフェノールのうち、「スルフォラフォン」は、肝臓の持っている解毒・抗酸化・抗炎症といった防御機能を高める働きがあると言われています。ブロッコリースプラウトは特にスルフォラファンが豊富。
アブラナ科の中でも菜花やブロッコリーなど「色の濃い」野菜に含まれているのが色素成分の「β-カロテン」。抗酸化作用があり、体を温めて、免疫機能を高め、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。春の揺らぎ肌の予防にピッタリ。
いかがでしたか?
ストレスフルな季節を乗り切るには、季節をたのしむ。
この季節ならではの「自然の、おいしいおくすり」春野菜を取り入れてみてはいかがでしょうか?
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
2025-03-08T09:06:15Z