ふと気づくとお尻が冷たくなっていることはありませんか?この冷たいお尻は腰痛のサインになることがあります。長時間のデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、お尻の筋肉が固まりやすく、血流も滞りがちです。寒い季節が近づき、体の冷えというと手先や足先を思い浮かべるかもしれませんが、お尻は季節にかかわらず冷えやすい部分でもあるので注意が必要です。
お尻の筋肉は骨盤を支える大切な土台です。冷えて筋肉が硬くなると、骨盤の動きがスムーズでなくなり、腰に負担がかかりやすくなります。座り仕事のあとには張りや重だるさを感じることもあります。血流が滞ることで疲労物質が溜まりやすく、腰の疲れが抜けにくくなります。さらに放置すると、腰痛が慢性化し、ちょっとした動作でも違和感を覚えることが増えてしまいます。
腰痛以外にも、冷たいお尻には次のような影響があります。
・下半身のだるさや疲れ
・姿勢の崩れや肩・背中のコリ
・血流不足による肌や代謝への影響
そこで今回は、お尻そのものだけでなく、腰のケアもできるストレッチをご紹介します。
<やり方>
1)仰向けに寝て両膝を胸に引き寄せ、腕で抱える。できるだけ胸に近づけて、お尻がほんの少し浮いて腰からお尻にかけての伸びを感じる。そのまま数呼吸キープ。
2)膝がなるべく胸から離れないようにしながら、右側にゆっくり倒し、右手で左膝の外側を軽く支える。左腕は体の横に伸ばし、左肩があがりすぎないように気をつける。
3)余裕があれば、左脚をまっすぐ伸ばして右手で左脚をつかむ。腰、お尻、太ももの裏をまとめて伸ばす。
4)仰向けに戻り、反対側も同様に行う。吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
2025-10-29T10:09:05Z