股関節と内転筋の関係
内転筋とは、内腿にある筋肉です。恥骨筋・短内転筋・長内転筋・大内転筋・小内転筋・薄筋の総称で、股関節の動きと深い関わりがあります。
具体的には、脚を閉じる動き(股関節の内転)や、股関節を曲げる動き(屈曲)、後ろに伸ばす動き(進展)で使われています。つまり、股関節の動きを良くするためには、内転筋の柔軟性を高めることが大切です。
内転筋が硬くなるのは、生活習慣や体の使い方など、日常生活の中に原因があると考えられています。主なものとして、
● 運動不足
● 加齢による筋肉の衰え
● 姿勢の乱れ
● 負荷がかかりすぎる運動
などが挙げられます。
内転筋が硬くなり股関節の可動域も狭くなると、太ももの内側や脚の付け根、股関節の痛みなど、不調が起こることも。また、脚の筋肉をうまく使えなくなるため、血液やリンパの流れが滞ることもあります。
むくみや冷えなどの不調や、太腿の外側はパンパンなのに内腿がたるむなど、下半身太りの原因につながりますので、要注意です。
今回ご紹介するのは、寝たままガチガチの股関節をほぐす、内転筋のストレッチです。柔軟性を高めて内腿のたるみも解消します。寝る前のベッドの上でもOK!柔軟性や体力に自信のない人でも安心してチャレンジできますよ。
<やり方>
1)仰向けで寝て、両膝を立てる
2)右膝を胸に寄せ、左脚を伸ばす
3)骨盤が右に傾かないように注意しながら右膝を外側に開く。ゆったりした呼吸と共に30秒~1分程度キープ
4)脚を入れ替え、反対側も同様に行う
骨盤が傾いてしまう場合は、お尻の下にブランケットなどを敷いてお尻を安定させます。また、伸ばしている脚の付け根に手を添えるのもいいでしょう。
脚を伸ばす時は、できる範囲でOK!股関節に負担がかかる場合は、軽く膝を緩めてやってみてくださいね。
須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。
2025-05-05T13:00:36Z