脇の下には、体内の余分な水分や代謝産物(乳酸、尿酸などの老廃物)を処理するリンパ節と、胸や背中につながる複数の筋肉が集まっています。この部分は本来、腕を動かすたびに伸び縮みして、リンパ液の流れを促す働きをしています。
しかし、運動不足やデスクワークが多い生活を続けると、次のような理由で脇の下が硬くなりやすくなります。
脇の下が硬くなると、リンパ液の流れが滞りやすくなり、むくみ、肩こり、倦怠感といった不調を引き起こす可能性があります。また、呼吸も浅くなりやすく、疲れが取れにくい状態になることがあります。
脇の下をゆるめることで、3つの変化が期待できます。
リンパ液の流れの改善
圧迫されていた筋肉がほぐれることで、リンパ節周辺の流れがスムーズになる可能性があります。これにより、一時的なむくみの改善が期待できます。
呼吸の深まり
脇の下の筋肉は肋骨とつながっているため、ここがゆるむと胸が広がりやすくなり、深い呼吸がしやすくなります。深い呼吸は自律神経を整え、全身の血流を促す効果があります。
姿勢の改善
脇の下がゆるむと巻き肩が改善されやすくなり、肩甲骨が正しい位置に戻りやすくなります。すると首や背中の負担が減り、全身のバランスが整いやすくなります。
脇の下は非常にデリケートな部位であり、いきなり強い刺激を与えるのは逆効果です。まずは表層の筋肉をゆるめ、徐々に深層にアプローチしていきます。また、片側ずつ丁寧に行うことで、左右の違いを感じながら効果を実感できます。
以下の3つのステップを順番に実践してください。各ステップは1〜2分程度で十分です。毎日続けることで、変化を感じられる場合があります。
目的:硬くなった脇の下の筋肉に動きを思い出させ、血流を促す
方法:
ポイント:痛みを感じる場合は、回す円を小さくして構いません。呼吸を止めず、動きに合わせて自然に呼吸を続けましょう。
目的:大胸筋と小胸筋を伸ばし、脇の下の空間を広げる
方法:
ポイント:腕の高さを変えることで、伸びる部位が変わります。肩の高さ、やや上、やや下と3パターン試して、最も硬いと感じる角度を重点的に行いましょう。
目的:筋肉の緊張を和らげ、リンパ液の流れを促す
方法:
ポイント:リンパ節は非常にデリケートなので、決して強く押さないでください。「少し圧を感じる程度」が適切です。マッサージ後に腕を数回動かすと、より効果的です。
朝起きたときや、デスクワークの合間、お風呂上がりなど、1日1回は脇の下をケアする時間を作りましょう。3つのステップすべてを行っても5分程度です。体の変化を観察しながら、習慣化していくことが大切です。
脇の下は「体の要所」です。ここをゆるめることで、滞りがちなリンパ液の流れが改善され、体の軽さを感じられる可能性があります。今日から始めて、快適な体づくりを目指しましょう。
監修/古賀奈津美
商社のサラリーマンをしていた頃に運動不足解消のために始めたヨガと出会う。ヨガを始めて半年後にRYT200を取得。週末のみ活動するインストラクターから、フリーランスのヨガインストラクターへと転身。常温ヨガ、ホットヨガ、溶岩ヨガなど様々なスタジオで指導。パークヨガやビーチヨガのイベントも実施。現在はオンラインヨガ・児童館にてママ向けヨガを実施中。RYT200取得/ヨガ解剖学基礎講座修了
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
2025-11-28T22:09:00Z