巻き肩とは、肩が前に入り込み、すくんで詰まったような状態のことを言います。そして、猫背は、背骨の自然なS字カーブが崩れ、背中全体が丸くなった姿勢のことです。
この姿勢が続くと、菱形筋や僧帽筋の中部・下部など、肩甲骨周辺の筋肉が使われにくく、筋肉が凝り固まってしまうことも。そして、そのまま筋肉が硬くなると、
● 肩甲骨の動きが悪くなる
● 背中や脇、二の腕に脂肪がつき始める
● 胸の筋肉が縮まり、呼吸が浅くなる
など、負のループに陥ります。
年齢を重ねても若々しい人に共通するのは、姿勢の美しさです。肩が下がり、胸が自然に開いていること。さらに、肩甲骨が中央に寄り、背中のラインがスッキリ整っていると若々しく見えます。
つまり、若返りの鍵を握っているのは肩と肩甲骨なのです。肩と肩甲骨の位置を整うと、たるみがちな背中や二の腕、姿勢の崩れもリセットでき、若々しい後ろ姿と表情を手に入れることができます。
今回ご紹介するエクササイズは、肩甲骨を寄せて下げるだけ。姿勢を整えて若さを取り戻す簡単なエクササイズです。猫背や巻き肩が改善されると背中がスッキリ、姿勢が美しくなります。呼吸が深まり、顔色や表情もキラキラと輝き始めますよ!
<やり方>
1)後頭部と背中を壁につけ、かかとを壁から5㎝程度離し、足を腰幅程度に開いて立つ
2)息を吸いながら腕を壁に沿わせて斜め上に伸ばし、Yの形を作る
3)手の甲、肘、肩を壁につけたまま息を吐き、肘を曲げて、Wの形を作る。肘を曲げる際、力まずに肩をしっかり下ろすことと、胸を開いて肩甲骨を背骨に寄せることを意識しましょう
4)深呼吸を繰り返しながら、Y〜Wの動きを5回~10回ほど繰り返す。肩甲骨を寄せる動きでは、菱形筋、僧帽筋の中部を意識しましょう
このエクササイズを行う際は、反り腰にならないように注意し、背筋を伸ばすのがポイントです。なるべく手の甲や腕を壁につけたまま、できる範囲で大きく腕を動かしましょう。
須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。
2025-06-07T10:12:10Z