「納豆」そのまま食べたら損!一緒に食べると老化防止になる具材とは?管理栄養士が解説

納豆に含まれる栄養素

納豆には、たんぱく質、ビタミン、カルシウム、食物繊維、鉄などの栄養素が含まれています。大豆を発酵させることで、大豆には少ないビタミンB2も豊富に含まれ、とても栄養価の高い食品になっています。

納豆を作るもととなる納豆菌は腸内で善玉菌として働き、腸内環境を整えるのに役立ちます。さらに、納豆のネバネバ成分であるナットウキナーゼには、血液をサラサラにする働きがあり、動脈硬化や血栓を溶かすなど生活習慣病の予防にも効果的です。

一緒に食べると老化防止に役立つ食材

ここでは、一緒に食べるだけで老化防止に役立つ食材を紹介します。そのままでも栄養豊富な納豆が、さらにパワーアップします。ぜひ参考にしてみてください。

ねぎ

ねぎに含まれる「硫化アリル」は、納豆に含まれるビタミンB1の吸収を高める成分です。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素です。納豆とねぎをご飯と一緒に食べることで効率的にエネルギーが産生され、一日の活動をスムーズに始めることができます。朝ごはんにとてもおすすめな組み合わせです。

キムチ

キムチは納豆と同じ発酵食品で、納豆との相性が抜群に良い食品です。キムチに含まれるカプサイシンが代謝を促進し、血流の改善や肌のターンオーバー促進に役立ちます。また、腸内環境を改善するのにも役立ち、老廃物の溜まりにくい体を作ることができます。食物繊維やオリゴ糖も含まれているため、腸内の善玉菌を増やすことも期待でき、老化防止におすすめです。

アボカド

アボカドは「森のバター」と呼ばれるほど脂質が多い果実です。アボカドの脂質は不飽和脂肪酸の一種であるオレイン酸で、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがあります。また、アボカドに多く含まれるビタミンE、グルタチオンには抗酸化作用があり、老化防止にも有効です。

脂質が少ない納豆にアボカドを入れることで、良質な脂質と抗酸化物質を摂ることができ、若々しさを保つことができます。

オクラ

オクラのネバネバ成分は、胃の粘膜を保護して消化吸収を助けたり、肝臓の機能を高める作用があります。また、食物繊維の一種「ペクチン」が血糖値やコレステロールの上昇を抑える効果もあります。納豆と一緒に食べることで血液をサラサラに保ち、体の中から若々しさを維持することができます。

そのままでも栄養豊富な納豆にひと工夫を加え、毎日の朝ごはんをもっと充実したものにしましょう。

 

【参考】

タカノフーズ|納豆の栄養価

日本ナットウキナーゼ協会|納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼ

「新・野菜の便利帳」|名取貴光 監修/高橋書店

古山有紀

大学卒業後、管理栄養士として病院に勤務し、患者様の栄養管理及び栄養指導に従事。出産を機に独立し、ダイエットサポートや健康維持のための食事カウンセリングを行う。また、食事と健康、美容、ダイエットに関する記事を中心にライターとしても活動中。

2025-05-04T00:14:56Z