睡眠不足で感情がネガティブにならないために!寝る前たった5呼吸でスーっと寝付ける安眠ツボおし

寝不足はネガティブになる?!

寝不足だと、ダルイ・頭痛がする、など身体的な不調を感じる方は多いと思いますが、実は感情にも影響すると知っていますか?

ある研究によると、5日間の睡眠不足の状態を作り出した研究で、脳の情動を司る偏桃体が睡眠不足によりネガティブな情動刺激過剰反応を示すことがわかりました。しかし、情動といってもポジティブな幸福情動に対する反応は変わらず。ネガティブな感情の暴走にブレーキをかける機能のみ、弱まることがわかったのです。

睡眠不足の時は、ちょっとしたことでも、自分の感情がアンコントローラブルになり、とても不快に感じてしまうということを経験したことがある方も多いかもしれません。特に、子育て中の寝不足パパ・ママは、お子様に怒ってしまいあとから自己嫌悪に陥ってしまう・・・という経験は誰もが思い当たるのではないでしょうか。しかしそれは、自分の性格が悪くなったわけではなく、睡眠不足により身体の内部が勝手に反応してしまっていることが原因。自分でコントロールすることは、とても難しいのです。

女性は特に睡眠不足になりやすい

さらに女性の場合、睡眠の質は月経の周期の影響も受けています。黄体期と呼ばれる排卵後から生理に向かう期間は、プロゲステロンという女性ホルモンが増加しますが、このプロゲステロンは体温上昇作用を持っており、排卵前の卵胞期に比べて、0.3~0.4度、体温が上昇するといわれています。

良い眠り(寝つき)の条件として、睡眠の90分ほど前にお風呂から上がり、就寝に向かって身体の深部体温を下げることが推奨されていますが、黄体期はこの体温の調整がうまくいかず、寝つきが悪くなる可能性が高まります。0.3度程度でそんなに変わるの?と感じるかもしれませんが、人の体温は36度から37度に1度あがるだけでもかなりの体調の変化がありますよね。そのため、0.3~0.4度でもとても大きな影響だということがわかります。

また黄体期は、レム睡眠の量が減少するという報告もあり、寝つきが悪い、または睡眠の質が下がったと感じることも多くなります。月経前後は睡眠の質や時間が変化することで、「日中もだるい」「やる気が起きない」「なんだか不安」といった精神的な変化を感じることも多くなるでしょう。

このように女性は、毎月1回(数日間)は寝不足になりやすい時期を抱えると知っておくだけでも、不調に悩まずに対処していくヒントを得ることができるかもしれません。

寝つきが悪い夜にやりたい、簡単ツボ押し

黄体期や、寝つきが悪いと感じる時は、寝る前にリラックスのツボを押してみませんか?耳の後ろにある乳様突起(にゅうようとっき)という骨の先端を刺激してみましょう。この場所は、首回りの筋肉やリンパも集まる場所で完骨(かんこつ)というツボもあるところ。押しながら5呼吸、深呼吸するだけでもスーッと体の力が抜けて寝つきに変化が出るかもしれません。

1)耳たぶの後ろの凹みから、もう少し後ろ(指1本分くらい)に出っ張っている骨があるところを見つける

2)出っ張りの先端あたりに親指を当て軽く押す

3)目を閉じて数呼吸リラックス

心地よいと感じる場合は、この姿勢で首を前後にゆらゆら動かすのも効果的です。

動画でも動きをチェック!

伊藤香奈

股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。

2025-06-06T12:08:50Z