ととろ昆布
とろろ昆布は、昆布を酢で湿らせて薄く削った食品で、豊富な食物繊維(特にアルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維)を含みます。これらの成分は腸内環境を整え、老廃物の排出を促進し、腸内細菌のバランスを改善することで、基礎代謝の維持や向上に役立ちます。また、昆布にはカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも多く含まれており、これらのミネラルは体内の酵素反応やエネルギー代謝に必要不可欠です。普通の昆布よりもやわらかくて食べやすくお粥のトッピングとしておすすめです。
キムチ
キムチは言わずと知れた発酵食品で、乳酸菌が豊富に含まれているため腸内の善玉菌を増やし、腸内環境をさらに改善します。また、キムチに含まれるカプサイシンは、摂取によって体温が上昇し、アドレナリンの分泌を促進します。これによって脂肪分解酵素が活性化され、脂肪燃焼とエネルギー消費が高まることが分かっています。
この2つの食材を組み合わせることで、
●腸内環境の改善による栄養吸収効率の向上
●甲状腺ホルモンによる基礎代謝の活性化
●カプサイシンによる脂肪燃焼促進
●消化酵素による消化サポートと満腹感の持続
といった複数のメカニズムから、代謝アップとダイエットサポートが期待できます。
【材料】(1人分)
お米1/2カップ(またはご飯 お茶碗1杯分)
水 300ml
とろろ昆布 ひとつかみ(約5g)
キムチ 大さじ2~3
醤油 小さじ1(お好みで)
【作り方】
小鍋にお米と水を入れて中火にかける。
ふつふつしてきたら弱火にし、5分ほど煮る。
※お米から作る場合は芯がなくなるまで煮てから火を止めて5分ほど蒸らす。
とろろ昆布を加えて、さらに1分ほど煮る。
火を止めてお好みで醤油を加え、器に盛る。
キムチをのせ、完成!
ポイント
キムチは加熱せずに最後にのせることで、乳酸菌がしっかり摂れます。とろろ昆布の旨味で、だし要らずでも美味しく仕上がります。朝から腸も体も元気に!とろろ昆布とキムチの“ちょい足しお粥”で、代謝アップ&スッキリ習慣を始めてみませんか?
亘美玲
管理栄養士。病院栄養士を7年経験後、食品会社で約15年間メディカルサプリメントや機能性表示食品の商品開発責任者として従事。2児の母で、自身の妊娠と出産、離乳食作りの経験から母子栄養の研究を重ね、産前産後ママの栄養サポート、栄養相談、料理教室、レシピ提案、執筆、栄養学講座の活動を行っている。離乳食や調理の基本についてSNSでも発信をしている。
2025-06-07T22:29:42Z