気持ちが落ち込みやすい人に【ため息はついたほうがいい?】イライラ・緊張をゆるめる「浄化の呼吸法」

緊張をゆるめるための「ため息」

慌ただしい日々を送っているみなさん。身体も思考も忙しく常に焦っている、そんな感覚をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

そんな時に、無意識に出てしまうのが「ため息」。実はため息をつく行為は、身体がちょっと緊張を緩めたい・呼吸を整えたいと放っているサインなのです。

ストレスを感じたら「のどの奥」をゆるめよう

ストレスや緊張が続くと、肩や背中だけでなくのどの奥も硬くなりがちです。のどが詰まる感じになると、呼吸が浅くなり、酸素を十分に取り込めなくなります。すると身体はこの状態は安全ではないと捉え、戦うための交感神経が優位に働き、休むための副交感神経が働きにくくなるのです。

逆に、のどの奥がふわっとゆるむと、空気がスムーズに流れ、全身の緊張が解けていきます。呼吸が深まることで血流も促され、思考も落ち着きを取り戻し、安心モードへの切り替えが自然と進むのです。

イライラしたらため息でリラックス

仕事の合間や家事の隙間、パソコンやスマホを見続けたあとなど、ちょっとした時間にため息の呼吸をしてみましょう。ため息はクレンジングブレスとも呼ばれ、浄化の呼吸法になります。

ため息がもたらす効果

・イライラして頭がいっぱいのときや、気持ちを切り替えたいときにリラックスできる

・外出先に「はぁ〜」と吐き出すと、気分がよくなり、次への足取りや気持ちが軽くなる

・寝る前に深いため息を数回取り入れることで、心地よい眠りに入りやすくなる

眠れないときほど身体は緊張し、頭の中も思考が溢れているため、まずはしっかりと息を吐き出すことを意識しましょう。口から息を吐くだけでなく、のどの奥まで広げながら、温かい息を吐ききること、身体の中の要らないものを外に出すイメージで行うのがポイントです。

気持ちを落ち着かせる「クレンジングブレス」

どんな姿勢でも構いません。周りに人がいない方が思いっきり吐き出せるので、1人になれる空間は特におすすめです。

1、自然な呼吸をして、意識を自身の内側に向けましょう。両手を胸とお腹に当てると、呼吸が入っている場所が分かりやすくなります。

2、ひと息吐いて、鼻から大きく吸い入れます。お腹から肋骨、肩まで取り込みましょう。

3、口を軽く開け、喉の奥までゆるめ、身体の奥から温かい呼吸が外に流れ出るのをイメージしながらゆったり吐き出しましょう。

4、この呼吸を何度か繰り返します。慣れてきたら、身体の力も吐く息で少しずつ脱力していきましょう。

詳しい内容は、こちらの動画からもご覧いただけます。

岩﨑奈緒子

11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。

2025-10-02T11:24:09Z