歳を重ねると、多かれ少なかれ体を動かすことが億劫になりやすく、誰でも自然と運動量が減る傾向にあります。
● 歩く機会が減る ● 無意識に歩幅が小さくなる ● 股関節まわりの筋肉が使われなくなる
このような変化が加わることで、筋力が低下するとともに、股関節まわりの筋肉が固まりがちに。太ももの付け根(鼠径部)の動きが小さくなる→股関節が硬くなる→血液やリンパの流れが滞る→老廃物が溜まるという流れからむくみにつながります。
特に、インナーマッスルの腸腰筋、内腿の内転筋、お尻の深層筋などが硬くなると、鼠径部が押しつぶされやすくなり、一時的にとどまらず、むくみやすい体質へと傾いてしまうのです。
太ももの付け根には、鼠径リンパ節と呼ばれる巡りの中継点があり、下半身から上半身へとリンパが流れる出口のような働きをしています。ここが滞るのは、排水口が詰まったまま放置しているのと同じ状態。どれだけ脚の末端やふくらはぎをケアしても、巡りを整えることはできません。
つまり、むくみ体質から抜け出すには、まず、出口である鼠径部をほぐし、スペースをつくることが大切なのです。
むくみは「今日だけ」の問題ではなく、習慣や体の使い方の癖などが積み重なって起こる不調です。だからこそ、やさしい動きでも継続することが大切。加齢に負けない体、むくみ体質を改善するセルフケア、ぜひ日々のルーティンに取り入れてみましょう!
<やり方>
1)脚を肩幅より少し広めにして椅子に浅く座る。背筋を伸ばして呼吸を整える。
2)左脚を軽く外へ伸ばし、半分開脚する。左手のひら全体で、鼠径部を外→内へ10〜15回、なでるようにやさしくさする。
3)脚を入れ替え、反対側も同様に行う。
開脚は、股関節に負担を感じない角度でOK。力を入れすぎず、皮膚が動く程度にやさしくさすります。呼吸が深く入る圧で行うことがポイントです。
鼠径部の緊張が解けたら、股関節を動かして巡りを促しましょう。
<やり方>
1)脚を戻し、姿勢を整えて座る。
2)骨盤に手を添えて土台を安定させ、股関節から脚全体を内→外へ、パタパタ10回~15回動かす。
小さな動きでも構わないので、無理のない範囲で行います。膝ではなく、股関節から動かすことが大切なポイント。お尻や鼠径部の奥がじんわり動く感覚があればOK。
須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。
2025-12-01T10:38:54Z