デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続けると、首や胸の筋肉がこわばり、呼吸が浅くなってしまいます。特に、猫背姿勢がくせになっていると、肋骨の動きが制限され、肺が広がりにくくなり、より呼吸は浅くなる傾向に。首・肩、そして顔の特に下半分の筋肉が固りやすくなります。
加えて、息苦しさや動悸があるなら、呼吸のリズムを司る自律神経のバランスが乱れている可能性も。アクセル役の「交感神経」とブレーキ役の「副交感神経」のバランスが崩れると、緊張モードから抜け出せず、呼吸がさらにギクシャクする悪循環に。呼吸が知らず知らずに止まっていて、気がつけば大きなため息が出ていた、なんて経験もあるかもしれません。
慢性的な自律神経の乱れは、イライラや集中力の低下を招くこともあります。表情の硬さにもつながります。
おすすめなのが、緊張を落ち着け、適切に副交感神経優位へと切り替えるルーティーンを持つこと。
首をひねろうとすると、あごが上下したり、頭が傾いたり、背中も一緒に動いたりと、いろんな動きが勝手についてきます。こういった自然とついてくる動きのことを「運動連鎖」といい、日常動作では当たり前に行われています。ストレッチによる血流改善に加え、集中することの相乗効果で自律神経への効果がより期待できます。
呼吸が深まり自律神経が整うことで、精神面での安定にも繋がる「首ひねりストレッチ」。アプローチできるのは、回旋運動を担う板状筋や、斜角筋や胸鎖乳突筋、小胸筋など、呼吸の補助に関係する筋肉です。
胸鎖乳突筋や小胸筋は、首・肩周りの姿勢の維持とも深く関わり、硬くなると首から顔へとつながる組織を下へ引っぱり、顔のたるみにつながるものばかりです。板状筋とともに、目の奥頭痛や眼精疲労とも大いに関わり、しっかりほぐせば、不調の軽減とともにフェイスラインをスッキリさせることにも役立ちます。
固まった筋肉をほぐし、緊張していた気持ちを適度なリラックス状態へ整える一挙両得アプローチで、内側からも外側からも柔らかなスマイルを取り戻していきましょう。
①まっすぐに立ち、両肩に手を置く。
②右手のひとさし指であごに軽く触れる
③あごの高さを一定にしたまま、ゆっくり首を右にひねる。このとき左肩が前に出ないように注意。
④そのまま深呼吸を8回(約30秒)続ける。
*口角を少し上げるとさらに効果UP
*鏡で、奥側の肩が前に出ていないかチェックしながら行うのもおすすめ
⑤反対側も同様に
最初はストレッチされる感覚に引っ張られてあごが上がることが多いです。うつむきグセのある人も気をつけてください。
最初は鏡を見ながら行ってみよう
正面から見て左右の肩の高さを揃えるのはもちろん、真横から鏡で見ながら行うとあごの上下が起きにくくなります。動画撮影でチェックすれば、さらに自分の首のひねり方のクセがわかります。
左右で違いを感じたら、それは集中できた証拠!
時間があれば、やりにくい方をもう1セット行うのもオススメです。
津野千枝
京都市出身。グラフィックデザイナーを経て2009年からヨガ指導者へ軸足を移す。首都圏大手スタジオやSUPヨガやイベント等で経験を積み、2023年に SVAHAYOGAをオープン。心身の調和を大切にしながら、人生を軽やかに健やかに過ごしたい人を応援しています。スタジオ運営・指導の傍ら早稲田大学研究科博士課程でヨガが脳に与える影響についての研究活動も継続中。3匹の保護されたフレンチブルドッグと暮らす愛犬家。人間科学修士/RYT-500/顔ヨガインストラクターInstagram:https://www.instagram.com/yoga.svaha/
2025-12-02T11:54:03Z