春は寒暖差や環境の変化で体のバランスが乱れやすい季節。自分らしく穏やかに過ごすために、次の3つを意識しましょう。
1. 自律神経を整える
気温や環境の変化に適応しやすい体づくりを心がけましょう。
2. 肝臓をサポート
代謝や解毒を担う肝臓の働きを助けることで、エネルギー代謝がスムーズに。
3. 腸を整えてデトックス
冬に溜め込んだ老廃物を排出して巡りを良くすると、体が軽くなります。
ポイントは デトックス。
冬に蓄積した老廃物を解毒・排出することで新陳代謝が活発になり、心と体が春に追いつきます。体内時計を季節に順応させることで、自律神経も整いやすくなるでしょう。
今月号では、理学療法士でヨガインストラクターのmiho先生が教える「デトックス効果のあるツボ押し」と、その効果を高める「朝みそ汁」を、管理栄養士の石松佑梨が紹介します。ツボ押しとみそ汁を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。しかも朝の味噌汁を作り「ながらツボ押し」できるという方法なら、忙しい朝でも無理なく始められます!
miho先生は更年期専門セラピストで4児のママ。全ての女性にウェルエイジングを提供する理学療法士です。今回は朝のみそ汁作りの合間にできる「ながらツボ押し」を教えてもらいました。
太衝(たいしょう)は、足にある肝経(かんけい)の重要なツボ。自律神経を整え、ストレスや不調を和らげます。
太衝の位置
足の甲から親指と人差し指の間をたどり、骨がV字に交差するところにあるくぼみ
太衝の効能
イライラを抑え、リラックス効果を高める
・脚に強い変形のある方や痛みのある方は、無理をしないようにしましょう
・慣れてきたら、ひざを伸ばすようにすると、股関節の前面まで脚全体を伸ばすことができます
管理栄養士の石松佑梨です。これまでトップアスリートの食トレをサポートしてきましたが、私自身も今は更年期の真っ只中。だからこそ、無理なく続けられる「朝みそ汁」習慣をお伝えしています。
朝はデトックスに最適な時間帯です。腸や自律神経の働きが大きく関わっています。特に午前中から正午にかけて、腸のぜん動運動が活発になり、体は老廃物や毒素を排出しやすくなります。
この時間帯に自律神経を整え、腸の動きを促進することで、デトックス効果がさらに高まります。朝をうまく活用して、睡眠中に分解・代謝された老廃物をしっかり排出し、体の巡りを整えましょう。
デトックス朝食には、腸内環境を整える食材や肝臓の働きを助ける食材を取り入れるのが効果的。発酵食品や食物繊維を含むみそ汁は、手軽に取り入れやすくおすすめです。
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キャベツ
旬の野菜は安くて、栄養価が高くていいとこばかり! さらに体内時計をリセットし、自律神経を整える効果があります。
中でも、冬から春への移り変わりにおすすめなのが、キャベツとブロッコリー。冬のエイジングケアが得意なだけでなく、肝臓の解毒機能を高めたり、大腸の動きを活発にしたりすることで、春のデトックスをサポートします。胃に優しいため、食欲のない朝に取り入れやすいのも魅力です。
卵
春に酷使しがちな肝臓をいたわるためには、良質なタンパク質と鉄が欠かせません。
完全食である卵は、高い栄養価に加えて、忙しい朝でも調理しやすいのがメリットです。卵にはビタミンCと食物繊維以外のすべての栄養素が含まれています。不足するビタミンCと食物繊維は、春野菜で補うことができます。
「みそ(発酵食品)+ キャベツ + 卵」をバランスよく取り入れた朝のみそ汁で、効率よくデトックスを促しましょう。忙しい朝でもできる「ながらツボ押し」と一緒に、デトックスを促す「朝みそ汁習慣」を始めませんか。
physical partner mozzuto -もずっと-
理学療法士 ヨガインストラクター miho 先生
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
2025-04-14T22:07:24Z