太陽が昇る時間が早くなり、朝目覚めるのが楽になってきたと感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。目を閉じていても感じる太陽の光は、身体を起きるモードへと持っていきやすくするため、スムーズな起床に繋がります。
しかし、まだまだ気温が安定しない春の季節。寝室の温度が夜中の睡眠状態を左右しがちです。なぜなら、暑さや寒さを感じると、身体の自律神経の働きがお休みモードの副交感神経から調節が必要な戦うモードの交感神経へとスイッチされるから。夜中に目が覚めたり、汗をかいたりすることにつながります。
また寝苦しさを感じることで、睡眠の良い波がおびやかされることも。気温に合わせて上着を調節するように、室温に合わせて寝具や着る物を調整して、春の睡眠をうまく取るようにしましょう。
睡眠の質を変えたいと思った時、まずは「寝具を変えよう!」と思う人は多いと思います。一方で、身体の方も眠る準備ができていますか?
運動の前に準備運動をするように、睡眠の前にも寝る準備をすることが大事。準備がきちんとできていれば、質の良い睡眠をスタートすることができます。
1、膝を立ててベッドや床に座りましょう。膝の幅は、脚裏や背中が緊張しない程度に自然に開いておきます。
2、一度息を吐いてから、息を吸い、吐きながら身体を前に倒しましょう。上半身を太ももの上にのせていきます。
3、もう一息吸って、吐きながら頭の力を緩めます。首の後ろ側、背中、骨盤をできるだけ後ろに倒しながら、背骨を丸くするイメージで小さくなっていきましょう。腕の力を抜き、手の平を上に向けながら呼吸を続けます。
4、起き上がる時は、骨盤から背骨の順に体を起こし、その上に頭を乗せるように最後に頭を起こしします。口からため息をつくように息を吐いていきましょう。
岩﨑奈緒子
11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。
2025-03-12T12:23:47Z