仕事や友人には穏やかに接していられるのに、自宅に帰るとパートナーに対しては「強い言葉」を投げてしまう。実は今回のテーマのお悩みは、悩んでいる人が少なくありません。自分がそんな態度になってしまう理由に「自分自身のドーシャバランスの乱れ」が考えられます。ドーシャとは、アーユルヴェーダで心身のバランスを司っている3つ(ヴァータ、ピッタ、カファ)の構成要素と言われており、生活習慣によって簡単に乱れてしまうものです。このドーシャに注目すると、感情のゆらぎが理解しやすくなります。
心は不安定になり、相手の何気ない言葉にも敏感に反応しやすい
完璧さを求めすぎて批判的になり、「どうしてわかってくれないの?」と攻撃的になりやすい
相手に依存してしまい、自分が求める反応と違った際に失望感を感じやすい
いかがでしょうか?
自分の傾向を探ってみるだけでも、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
「パートナーとの衝突」は、相手そのものが原因ではなく、自分自身の心身の状態が大きく影響しているのです。
(ドーシャについて詳しく↓)
パートナーシップで摩擦が生まれるとき、多くの場合「相手を変えたい」「相手のせい」という思いが根底にあると言われます。
「もっと家事を手伝ってほしい」
「気づかいの言葉が欲しい」
「大変さをわかってほしい」
そんな思いはありませんか?
もちろん、望むこと自体は自然であり、悪いことでもありません。
ですが「相手が変わればうまくいく」と思うほど、思い通りにならない現実とのギャップに、自分が苦しんでしまうのです。
アーユルヴェーダは、このようなときに「相手をコントロールするのではなく、自分を整えることに意識を向けるように」と教えてくれています。自分のドーシャが整い、心が安定してくると、自然と関係性にも落ち着きが生まれ、摩擦は減っていくのです。
「考えを同じにする」という同じ方向を向くことが理想だと考える人は多いですが、アーユルヴェーダの智慧を活かしてみると、必ずしもそうではないことがわかります。大切なのは「相手と自分は違う人間である」ということ。ただ、違う価値観を持っていても、お互いの存在を尊重し合い「共鳴」できるようになると、心が楽になります。
そのために、まず自分自身の心身を整えることが第一優先です。
自分の意思で、相手をコントロールすることはできませんが、自分をコントロールすることはできるはず。自分を整える小さな意識が、ドーシャバランスを整え、相手を受け入れられる余白と安定をもたらしていきます。
ここからは、簡単に取り入れられる方法をご紹介します。まずは”自分を満たすセルフケア”を意識的に取り入れてみてください。
【ヴァータが乱れているとき】
・温かいハーブティーを一杯飲む(チャイや生姜湯がおすすめ)
・セサミオイルで耳や足をやさしくマッサージする
・夜は早めに照明を落として、静かな音楽を聴きながら休む
→ 「安心」と「温かさ」を増やすことが、相手への思いやりにつながります。
【ピッタが乱れているとき】
・動物性のものを控え、甘味や苦味、渋味のある野菜を使ったスープを取り入れる
・イライラしたら、深呼吸をして、少しの時間は目を閉じる
・就寝前に足裏にギーを塗る
→ 「冷静さ」と「ゆるみ」を取り戻してあげると、関係の調和を守れます。
【カファが乱れているとき】
・早起きをして、身体を動かす
・食事を軽めに、温かいスパイス(生姜、ブラックペッパー、クローブ)を取り入れる
・気分が沈んだときは、好きな音楽をかけて身体を揺らすだけでもOK
→ 「循環」と「軽やかさ」を取り戻すことで、相手への執着が和らぎます
耳のオイルマッサージは、どんな体質の方にもおすすめなセルフケアです↓
こうした小さなセルフケアを積み重ねることで、自分の内側に余白が生まれ、その状態が相手にも自然と伝わります。
「わたしが整えば、関係も整う」
アーユルヴェーダはそのための具体的なヒントを私たちに与えてくれます。
まずは今日、自分が喜ぶことを、自分に与えてあげてみてくださいね。
永田舞美
ヨガ・アーユルヴェーダ講師金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。
2025-10-02T09:09:03Z