<前屈するとつらい人>もも裏の硬さばかりを気にしていない?骨盤にも注目した、苦手克服ストレッチ法

前屈で体の硬さを実感?

自分の体の硬さを実感する動作のひとつが前屈ではないでしょうか。つま先や床に手が届かない、太ももの裏が突っ張って脚を伸ばすのがつらい、座ると背中が丸まってしまう。そんな経験はありませんか?前屈をすると、太ももの裏(ハムストリングス)に強い伸びや痛みを感じやすく、「自分は体が硬いんだな」と実感するかもしれません。

前屈がつらいのは、骨盤も関係している

前屈が苦手な原因として、もも裏の硬さはよく知られているかもしれませんが、実はもうひとつ大きな理由があります。それは「骨盤がうまく立たないこと」です。前屈で強く伸びを感じるのはたしかに太ももの裏ですが、「そこがつらい=原因」と思いがち。でも実際には、骨盤がうまく立っていないことで、体を前に倒す動きそのものが難しくなっているのです。骨盤が立たないとは、座ったときに骨盤が後ろに倒れてしまい、腰が丸まりやすくなる状態のこと。こうなると股関節から体を折りたたむ動きがしづらくなり、結果的にもも裏が余計に引っ張られて、前屈がさらにきつく感じられてしまいます。

苦手を少しずつ解消、やさしい前屈ストレッチ

そんな人におすすめなのが「体育座りからはじめる前屈ストレッチ」です。もも裏の硬さと骨盤の傾き、両方にアプローチしていくので、体が硬くても取り組みやすく、体勢を整えながら前屈に慣れていくことができます。

やり方

1)両膝を立てて体育座りになる。手で膝を軽く支えながら背筋を伸ばして骨盤を立て、そのまま上半身を倒してお腹を太ももにぴったりくっつける。

2)お腹と太ももをつけたまま、お尻を少しずつ後ろへずらす。お腹から太ももを離さずにできるところまで下がり、深い呼吸とともにキープする。数回繰り返す。

3)最後は仰向けになって脚を上げてストレッチ。足裏にタオルをかけ、片脚を天井方向に持ち上げてもも裏をストレッチ。骨盤を気にせず、もも裏の伸びを意識しながら数回呼吸を繰り返す。反対の脚も同じように行う。

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。

2025-07-01T11:09:51Z