冬の温活にぴったりな「ホットスムージー」の効果と作り方のポイント|管理栄養士が解説

ホットスムージーとは

通常のスムージーは生の野菜と果物を使用するため、食物酵素を効率よく摂り入れることができる飲み物のひとつです。暑い日には飲みやすいですが、寒い冬には体を冷やしすぎてしまうため、避けている人もいるかもしれません。そこで登場したのがホットスムージーです。

ホットスムージーは冷たいスムージーを温めたり、加熱した食材や体を温める作用がある食材を使用したり、お湯を加えて食材を撹拌したり、いくつかの作り方があります。ホットにすることで、食物酵素の働きは期待できませんが、それ以外の効果が期待できるため、次の章でご紹介します。

ホットスムージーの嬉しい5大効果

冷え性改善

冷たいスムージーは内臓を冷やしてしまい、血行が悪くなり代謝が低下することで、不調の引き金になってしまうことがあります。一方で、ホットスムージーは消化器官を温めてくれるため、血行がよくなり基礎代謝アップを期待できます。加えて、生姜やシナモンなど体を温めてくれる食材を使用することで、さらなる冷え改善効果を期待できるホットスムージを楽しむこともできます。

ダイエット効果

基礎代謝アップが期待できるホットスムージーは、消費エネルギーが増すことにもつながるので、ダイエット中の方にもおすすめです。また、食物繊維の摂取量が増えたり、腸内が温まることで善玉菌の働きが活発になったりすることで腸内環境がよくなるため、ダイエット中の方は、特にホットスムージーを飲むとよいでしょう。

アンチエイジング

スムージーに使用されることが多い人参や小松菜には、老化の原因のひとつでもあるβ-カロテンが豊富に含まれています。このβ-カロテンは、加熱することで含有量がアップすると言われています。また、ホットスムージーに使用されることが多いかぼちゃにもβ-カロテンは豊富に含まれています。そのため、ホットスムージーは体内で活性酸素が増えて、体がサビてしまうのを防いでくれるのを期待できます。

疲労回復

ホットスムージーは胃腸を温めることで、胃腸の働きを活発にするサポーターにもなり、消化吸収の負担を減らしてくれます。また、新陳代謝がアップすることで、体の巡りがよくなるため、疲労回復しやすくなります。温かい飲み物は、体を温めることでリラックス効果も期待できるため、睡眠も促すことでの疲労回復も期待できます。

美肌作り

腸内環境を整える作用が期待できるホットスムージーの食材に使用されやすいりんごには、加熱することで含有率がアップするペクチンが豊富に含まれています。ホットスムージーで腸内環境が整い老廃物をしっかりと排出したり、活性酸素が増えるのを抑えたりすることで、美肌作りにもおすすめです。

ホットスムージーにおすすめの食材

人参や小松菜、ほうれん草、かぼちゃなどに豊富に含まれる抗酸化力が高いβ-カロテンは、加熱することで含有量がアップします。りんごに豊富に含まれるペクチンも加熱することで含有量アップが期待できます。

他にも、加熱することで吸収力がアップするリコピンが豊富に含まれるトマトや、カルシウムが豊富に含まれるヨーグルトなどもホットスムージーの食材としておすすめです。

ホットスムージーの効果的な飲み方

冬の寒い時期には、1番体が冷えている朝に朝食代わりにホットスムージーを飲むことで、胃腸から温めてあげることは代謝アップにもつながりおすすめです。また、温かい飲み物は冷たいものよりも満腹感も得やすいため、前日に暴飲暴食した時なども朝の消化吸収の負担を減らすという意味でもよいでしょう。

夕飯が遅くなってしまう時には、睡眠時間を体のリセットタイムにできるようにするためにも、ホットスムージーに置き換えてあげるのはおすすめです。体が温まることでリラックスでき安眠効果も期待できます。

冬はホットスムージーでヘルシーライフを楽しみませんか?

ホットスムージーは冷え性が気になる人でも、気軽にスムージーを取り入れるのにおすすめな方法のひとつです。今年の冬はホットスムージー習慣で冷え性とさよならしてみるのも良いかもしれませんね。

【参考文献】

文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年

厚生労働省|e-ヘルスネット

ライター/管理栄養士 亀崎智子

管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事業を行っている。また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢献活動を行っている。

2025-01-31T03:21:03Z