脚を前後に大きく開き、股関節まわりの筋肉をストレッチするトカゲのポーズ。上ひじを床につけるポーズため、股関節まわりの筋肉の柔軟性が必要になります。
・骨盤を整える…骨盤と大腿骨をつなぐ股関節は、歩く上でとても重要な関節です。股関節まわりの筋肉がほぐれることで、骨盤の位置が整いやすくなります。
・下半身のむくみ解消…脚の付け根には大きなリンパ節があります。脚を前後に大きく開くことでリンパの流れがスムーズになります。
・冷え性の緩和…硬くなりがちなお尻の筋肉をほぐすことができるので、下半身の巡りが促進されます。
股関節まわりの筋肉をストレッチしていくポーズなのですが、ポーズを練習するときに意識したい筋肉は2つ。臀筋群(でんきんぐん)と腸腰筋(ちょうようきん)です。
大臀筋(だいでんきん)、中臀筋(ちゅうでんきん)、小臀筋(しょうでんきん)から構成される臀筋群は、簡単にいうとお尻の筋肉のこと。お尻の筋肉が硬くなると、腰痛の原因になったり、猫背や骨盤の後傾など姿勢の悪さにもつながってしまいます。
小腰筋、大腰筋、腸骨筋を総称して腸腰筋と呼び、上半身と下半身をつなぐインナーマッスルです。腸腰筋が硬くなると、脚が上がりにくくなりつまづいて転びやすくなってしまったり、骨盤が傾くので姿勢が悪くなってしまったりします。
股関節まわりの筋肉が硬くなっている人の中には、脚を前後に大きく開き上半身を床に近づけるのは難しいという人もいるかもしれません。今回は身体が硬い人でもできる、トカゲのポーズの簡単アレンジをご紹介します。
①膝立ちになり、左ひざの下にかかとがくるように左脚を立て、右脚は膝を床につき後ろに引きます。
②両手を左足の内側の床におろし、右脚をさらに後ろに伸ばします。
③右ひざを真っ直ぐに伸ばし、つま先をつけて床から上げていきます。背骨1本1本を離すように、背中を真っ直ぐ伸ばしましょう。右のかかとから頭が一直線になるようなイメージです。きつい場合は、右ひざを床につけた状態でも構いません。このまま呼吸を30秒間続けます。
④右手は床につけたまま、左手を離して左内ももに添えます。ゆっくりと内ももを押し、左ひざを外側に開いていきましょう。
⑤呼吸を続けたまま30秒キープをし、反対側も同様に行いましょう。
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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