二の腕には、力こぶのできる上腕二頭筋と、その裏側にある上腕三頭筋の2つの筋肉があります。上腕二頭筋は、肘の曲げ伸ばしや物の持ち運びなど、日頃からよく使われています。その一方で、上腕三頭筋は、肘を伸ばした状態で働くため、日常的な動作ではあまり使われる機会がありません。
脂肪は使われていない部分に溜まります。脂肪が増えて筋肉量が減ると代謝が落ちるため、脂肪は燃焼されにくくなります。つまり、運動やダイエットを続けていても、上腕三頭筋がちゃんと使われないと、いつまでたっても二の腕は太いままなのです。
日頃なかなか使う機会のない筋肉、上腕三頭筋。二の腕を細くするために意識したいのは、
デスクワークで、肩が内側に入り、腕が前に出た体勢が続く人は要注意!猫背や巻型の姿勢になると、肩や肩甲骨まわりの動きが悪くなり、上腕三頭筋を効果的に使うことができません。まずは、猫背や巻き肩が習慣化しないように、姿勢を整えることが大切です。
腕の動きは、肩甲骨と連動しています。上腕三頭筋を使う時も、二の腕だけを動かすのではなく、肩甲骨からしっかり動かすことが大切です。肩甲骨の動きがよくなると、二の腕だけでなく、背中や脇、肩まわりの引き締め効果もUPします。代謝も上がりやすくなるため、脂肪が付きにくい体になります。
今回は上腕三頭筋をしっかり使うエクササイズをご紹介します。あぐらで座ったやり方を紹介しますが、正座や椅子に座ってもOK!なるべく楽な体勢で行いましょう。
<やり方>
1)あぐらで座り、姿勢を整える。長い背骨を保ったまま、上体を少し前に傾けて脇を締め、小指を上に向けて腕を後ろに伸ばす
2)肘を伸ばしたまま、腕を上下に小さく10回~20回動かす
3)肘を伸ばしたまま、肩甲骨、二の腕、手の平を内側に寄せる動きを10回~20回繰り返す
エクササイズ中は、首がすくまないように背骨を長く保ち、肩を下しましょう。深い呼吸と共に、肩甲骨から腕を動かすことがポイントです。また、反り腰や猫背にならないように、お腹を軽く引き込んで体幹も使います。上腕三頭筋と肩甲骨をしっかり動かして、タプタプの二の腕をスッキリさせましょう!
須藤玲子
2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。
2025-05-09T11:18:03Z