「腸活」を意識して過ごしている人も多いと思います。
腸へのアプローチは食事だけでなく日々の生活習慣の見直しが大切。腸内環境が良いと、便秘や下痢になりにくく、便の状態もにおいが少なく滑らかで柔らかなバナナ状のものが定期的にスムーズに出ます。他にも、免疫力が高まり精神的にも安定することや、太りにくい体質になることも、腸内環境をいい状態で保つことのメリットといえます。
反対に腸内環境が悪くなると、便秘や下痢を繰り返したり、便の状態も黒や黄色のにおいのキツイものだったり……。メンタル的にもストレスを溜めこみやすくなり、そこから過食などの食生活の乱れや運動不足などにつながる恐れもあります。
現代人はデスクワークなどで座っている時間が長く、運動不足になりがち。毎日その状態が続くと、小腸で増えすぎた細菌を殺菌する作用がある「胆汁」の流れが悪くなり、腸内の有害物質を増やしてしまう恐れがあります。1日に座っている時間が6時間を超える人は、大腸がんのリスクが増えるということもわかってきたそうです。
同じ姿勢で長時間じっとしていることを避け、立ち上がったり歩いたり、座ったままでも軽くストレッチするなどして、こまめに体を動かしましょう。
仕事中1時間に一度、体を動かして腸の動きを活発にしましょう。座ったままできる簡単な椅子ヨガをご紹介します。
1.椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばして正面を向いて座る。
2.頭の後ろで両手を組む。この時足裏をしっかり床につけ、下半身が安定した状態をキープ。
3.息を吸いながらお腹を膨らませ、吐きながら体を後ろに倒しお腹の伸びを感じる。
4.3呼吸程度繰り返したら、息を吸いながら身体を起こす。
5.椅子に座り下半身を固定したまま背もたれを持ち、息を吸いながら背筋を伸ばす。
6.息を吐きながらお腹を意識して身体をねじる。
7.ねじったお腹を刺激するように3呼吸分ほどキープし、正面に戻る。反対側も同様に行う。
8.椅子に座ったまま脚の付け根に指をグッと差し込む。
9.息を吐きながら身体を前傾させる。この時、背中が丸まらないように頭の先からお尻までが一直線にするよう意識。脚の付け根のコリがほぐれることで腸の働きがサポートされる。
早田凪沙
神奈川・都内ヨガインストラクターとして活動。女性の健康に寄り添うことをテーマに、婦人科系のお悩みや冷えの改善を目的とした『温活ヨガ』をベースにレッスンをお伝えしている。自身が発症した子宮内膜症について、より多くの人に知ってほしいと思い、ウィメンズヘルスライターとしての活動も始めた。
2025-05-09T12:33:06Z