「もう夏かな?」と思って衣替えをしたのに、急に肌寒くなったり…。
そんな寒暖差をより感じやすい季節。
春から夏へと変わるこの時期は、まだまだ自律神経がゆらぎやすく、心のモヤモヤや、胃腸が疲れて食欲が出ないなど、ココロもカラダも「なんとなく不調」になりやすいのは自然なこと。
そんなときにおすすめなのが、春野菜の甘みとスパイスの香りをじんわり感じるスープ。
今回は、かぶをまるごと使って、体をやさしく温めながら、心もふっと軽くなるような、やさしいエスニックスープをご紹介いたします
・根には、でんぷん分解酵素「アミラーゼ」が豊富で、胃腸をやさしくサポートしてくれます。
・葉には、β-カロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄などが含まれ、免疫力アップや貧血予防に◎
・まるごと使うことで根と葉、それぞれに含まれる旨み成分が、美味しさをまるっとまとめてくれます!
・リコピンやビタミンCが豊富で、抗酸化作用によるストレス緩和効果も◎
・トマトに豊富な旨味成分「グルタミン酸」は、体内でGABAというリラックス物質に変換されるため、ここの安定に繋がります。
・甘みと酸味のバランスで、スパイスとの相性が抜群!
・消化を助け、体を中から温めてくれる作用があり、春の冷えやむくみ対策にもぴったり!
・クミンの香りには、自律神経のバランスを整えるリラックス効果も期待できます。
疲れている日こそ、つい既製品に頼りたくなるけれど、もちろんそんな自分さえも抱きしめつつも、自然の恵みをまるごといただくことは、忙しい毎日を送る私たちにとって、一種のセルフケア。
やさしい甘みとスパイスの香りが、静かに整えてくれるスープを、不調を感じた日やちょっとひと息つきたい夜に、ぜひ味わってみてくださいね。
材料(2人分)
・かぶ(中)……2個(葉も使う)
・トマト……1個(またはトマト缶1/3カップ)
・にんにく……1片
・オリーブオイル……大さじ1/2
・クミンシード……小さじ1/2
・水……500ml
・塩……小さじ1
作り方
1. 玉ねぎは大きめのみじん切り。かぶは葉と実に分け、葉は3cmの長さに切る。実は根を切り落とし、皮は薄く剥いて約1.5cmの角切りに。トマトも同様1.5cm角に切る。にんにくはみじん切りに。
2.鍋にオリーブオイルとクミンを熱し、にんにくを炒める。ふんわり香りが出たら、玉ねぎを加えてしっかり炒める。玉ねぎの表面が茶色っぽくなったら、トマトとかぶ(実)を加えて炒め、かぶの表面に火が通りうっすら透き通ってきたら、水を加えて煮こむ(約10分)
3.塩を加え、最後に葉を加えて、1分ほど煮る。器に盛ったら完成。
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
2025-06-06T08:08:04Z