「イライラ」「モヤモヤ」が静かに和らいでいく| 呼吸に合わせてゆるめる“感情デトックスポーズ”

呼吸に合わせてポーズをとるとネガティブな感情までデトックスできる理由

呼吸に合わせてポーズをとることで「イライラ」や「モヤモヤ」がふわっと溶けていく理由は、体と心が深くつながっているからです。以下のような科学的・心理的な理由があります。

1. 呼吸で自律神経が整う

深くゆっくりとした呼吸は、副交感神経を優位にし、緊張や不安を感じさせる交感神経のスイッチをオフにしてくれます。

・ 心拍が落ち着き、イライラが自然と静まっていきます。

2. 体をゆるめると、感情もゆるむ

ポーズで体を緩めると、筋肉や関節の緊張がほどけ、その筋肉の緩和が神経系に伝わることで、情動の緊張も緩和されやすくなります。

・体がガチガチ=心もガチガチ。体からほぐすことで心もほどけます。

3. 呼吸と動きが「今ここ」に集中させてくれる

感情がざわつくとき、人は過去や未来に意識が飛びがち。しかし、呼吸とポーズに集中することで、「今この瞬間」に戻ってこれます。

・思考のぐるぐるから抜け出せて、感情が静まります。

4. 内側の感情に“気づき”が生まれる

呼吸とともにゆっくり動くと、自分の中にある感情や疲れに「気づく」ことができます。その気づき自体が、癒しのはじまりです。抑えこまず、受け止めて流していけるようになります。

こういった理由から、呼吸とポーズを組み合わせた「感情デトックス」は、がんばって気分を変えようとしなくても、自然と心がほどけていく優しいセルフケアになるんです。

「イライラ」「モヤモヤ」がふわっと溶ける。 呼吸に合わせてゆるめる“感情デトックスポーズ”

【胸をひらいて、心もひらく】“魚のポーズ(サポート付き)”

胸をふわっと開く「魚のポーズ」。心がすっと軽くなるような、深い呼吸が自然と入ってくるポーズです。

<やり方>

1)マットまたは布団に仰向けにまっすぐ寝転がる。

2)両手のひらを下向きにして、お尻の下に敷く

3)息を吸いながら、肘をついて上体を持ち上げる。

4)足を自然に伸ばす。

5)目を閉じて、呼吸に意識を向ける(1~3分)胸がふわっと開くと、呼吸が自然に深くなります。吸うたびに光を取り入れて、吐くたびにモヤモヤを手放すように…。

ゆるめる感情:閉じ込めた悲しみ・孤独感

【ねじって、流す】“仰向けのツイスト”

ベッドでもできる、両膝を倒すやさしいねじりポーズ。

脇腹から腰を緩めることで、内臓や自律神経に穏やかな刺激が入り、緊張した感情がゆるみます。

<やり方>

1)仰向けになり、右足は長く伸ばして、左膝を立て、両手で抱える

2)吐きながら、左膝を右側に倒し、ツイストする

3)左手を肩の延長線上に伸ばして、ツイストを深める。

4)5~10呼吸キープ

5)吸いながら仰向けに戻り、反対側も同様に行う

ゆるめる感情:焦り・苛立ち・頭のごちゃごちゃ

【心にスペースを】“チャイルドポーズ+手のひらを上向きに”

おでこを床につけて丸くなるチャイルドポーズに、手のひらを上向きにするアレンジをプラス。

「受け取る」姿勢になることで、感情の解放とリセットが進みます。

<やり方>

1)マットの後ろに正座の姿勢をつくる。

2)上体を前に倒し、両手を頭の先のマットに自然に置く。

3)おでこもマットについたら、自然に力を抜く。

4)両手のひらを上に向け、背中を一層開く。

ゆるめる感情:不安・防御・疲労感

“がんばらなくていい”時間が、あなたを整える。ポーズに正解はありません。その日の感情に合わせて、無理なく心をほどく時間をつくってあげてくださいね。

▼ 詳しい動きを動画で確認したい方は、こちらからどうぞ ▼

魚澄トモ

ヨガ講師・アーユルヴェーダセラピスト・グラフィックデザイナー。20代にデザイナーとして長時間のデクスワークが続き、身体を壊したことで、30代にヨガと出会う。ヨガで体調が良くなっただけでなく、それまで何をしても治らなかったO脚が改善し、気にしていた下半身が自然にスッキリ、更に精神的な豊かさも感じられるヨガに魅了されヨガ講師として活動開始。40代でアーユルヴェーダのを深く学び、体質別の食生活アドバイスを踏まえたストレスフリーのダイエットメソッドを考案。キレイに痩せるをテーマにダイエットヨガを発信している。

2025-07-02T11:09:53Z