みかんを長持ちさせるひと手間とは「ヘタを下にして保存する」ことです。これだけでみかんが傷みにくくなり、3週間ほど日持ちしやすくなります。
ヘタを下にするだけで長持ちするのは、ヘタの部分がもっとも硬くてつぶれにくいことが理由です。ヘタを上にしてしまうと、やわらかい実の部分がつぶれやすくなり、つぶれた部分から腐敗が進んだりカビが生えたりしやすくなってしまいます。ヘタを下にすることで、みかんの重みでつぶれるのを防ぎ、長持ちできるというわけです。
みかんの最適な保存温度は5~8度前後 といわれており、暖房の効いていない玄関や廊下であれば、常温保存が可能です。直射日光があたらないよう、段ボールの中に入れるか、新聞紙などをかぶせるようにしましょう。室温が高い場合は、冷蔵保存のほうが長持ちしやすくなります。乾燥しないようにキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
みかんが段ボールにごろごろと入っている場合は、一度みかんを取り出して、ヘタを下にして並べるようにしましょう。一段並べたら新聞紙をかぶせ、その上にさらにみかんを並べるようにします。たくさん重ねてしまうとつぶれやすくなるため、重ねるのは2段程度がよいでしょう。やわらかくなっているみかんがあれば、傷みやすいため取り出しておき、先に食べるようにしてください。
食べ切れないほどたくさんみかんがある場合は、冷凍保存を上手に活用しましょう。冷凍保存すると3週間~1ヶ月ほど長持ちします。
皮がついた状態でも、皮をむいた状態でもどちらでも冷凍できます。ラップに包んでポリ袋などに入れて冷凍しましょう。食べるときは5分ほど室温に置いておき、凍ったまま食べるとシャリシャリとした食感を楽しめます。
みかんがたくさんあるときは、ぜひ今回紹介した「ひと手間」をかけてみましょう。最後までムダなく、みかんをおいしく食べ切ってくださいね。
広田千尋
管理栄養士。病院や保健センターなどで幅広い年代の栄養サポートに携わった後、フリーランスとして活動を開始。現在はコラム執筆を中心に、レシピや献立の提案なども行っている。
2023-11-20T10:15:12Z dg43tfdfdgfd