だるさ・食欲不振は“秋バテ”かも?だるさ・頭痛・胃もたれに効く秋野菜ベスト4|管理栄養士が解説

秋バテの主な症状

以下のような症状があれば「秋バテ」と呼ばれる状態かもしれません。

・疲れが取れない、だるい、やる気がおきない、朝起きられない・・・エネルギー低下

・頭痛、めまい、立ちくらみ、耳鳴り、寝つきが悪い・・・自律神経の乱れ

・食欲不振、胃もたれ、下痢、便秘、ガスがたまる・・・消化器の不調

・手足の冷え、のぼせ、寒暖差に弱い、風邪をひきやすい・・・体温調整の異常

・イライラ、気分の落ち込み、不安感が強い、集中力の低下・・・メンタルの不調

秋バテを和らげる秋野菜ベスト4

秋バテを和らげる効果が期待できる秋野菜を4つ選びました。気になる症状に合わせて積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。

 かぼちゃ

かぼちゃに含まれるβカロテンやビタミンEは免疫力や血行UPの効果があるといわれ、様々な秋バテの症状の緩和が期待できます。かぼちゃをやわらかくつぶして温めたポタージュや、やさしい味付けをした煮物、味噌汁は、自然な甘みを味わうことができ、胃腸が弱っているときや食欲がない日の栄養補給に最適です。

れんこん

れんこんは、抗酸化作用のあるポリフェノールを含み、体内の炎症を抑える作用があるといわれています。また、れんこんに含まれているビタミンCは加熱に強く、様々な食べ方に対応できるので、夏からの疲れによる免疫力低下が気になる人におすすめです。れんこんのしゃきしゃきとした歯ごたえは食欲増進にも。きんぴらやはさみ焼き、すりおろして団子にするなど、食事を一段階上に演出してくれる存在感のある秋野菜ですよ。

ごぼう

ごぼうは、薬膳では「陽性の根菜」とよばれ、冷えや血行不良を改善するとされています。また、食物繊維が豊富で腸内細菌のエサとなるオリゴ糖の一種である不落とオリゴ糖も含んでいます。腸内環境を整えることで、自律神経の安定にもつながる効果が見込まれています。胃腸の負担にならないように、汁物や煮物もやわらかく加熱するのがポイントです。

小松菜

小松菜は、鉄分やカルシウムが豊富に含まれており、夏の終わりから続く疲労対策におすすめです。トマト・パプリカ・ブロッコリー・キウイなどビタミンCを多く含む食材を一緒に摂るようにすると鉄の吸収率が高まりますよ。オリーブオイルでさっと炒めや、サラダにして朝食に。スムージーにするときには氷を入れたり冷たくしたりし過ぎないようにして、胃腸の働きを妨げないようにしましょう。

参照:

・「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

・「やさい(幻冬舎)」

・野菜の栄養素まるごと便利帳 X-Knowledge

ライター/大槻万須美

管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。

Instagram:@tsukiko_shoku_mind

blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事業を行っている。また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢献活動を行っている。

2025-09-27T11:24:04Z