骨盤底筋は、膀胱を支え尿道を適度に締めるためにとても重要な筋肉です。尿もれ悩む人は、その骨盤底筋群を使えていない場合がほとんどです。
それではなぜ骨盤底筋群がうまく機能していないのでしょうか。そこには大きく3つのパターンがあります。
妊婦の半数以上が尿もれを経験すると言われています。妊娠中は子宮が大きくなり重みが増すため、骨盤底筋が伸張されたり損傷しやすいからです。
分娩をする際、骨盤底筋は緩み、伸ばされながら赤ちゃんが生まれてきます。また場合によっては、赤ちゃんの通りをよくするために会陰切開したり、分娩中に裂けてしまうことがあります。そのため、分娩直後は骨盤底筋がうまく機能しなくなることが多いと言われています。
加齢により筋力は低下しますが、骨盤底筋も同様。特に、女性は男性よりも尿道が短いので加齢に伴い尿もれを起こす可能性が高くなります。過去に出産経験がある人は、緩んだままになっていることが多いので、さらに多くの女性の方が尿もれに悩むことになります。
また、加齢が進むと排尿をコントロールしている神経自体も衰えていきます。排尿や排泄のコントロールができず尿もれにつながる場合があります。
頭に重心が寄って、骨盤底筋の収縮を意識しやすい姿勢を取るのがポイント。腰が反らないように、お腹に過剰に力が入らないように注意しましょう。
⒈膝を立てて仰向けになり、骨盤を自分の方に傾けます。
2.お尻の方から順に背骨を浮かせていきます。その時背骨を1つずつ床から離すように意識すると簡単。
3.肋骨と骨盤が一直線になるところまで上げて、姿勢をキープします。キープしている間の呼吸は、息を吐きながら膣を引き上げ、吸いながら広げるイメージで行いましょう。
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服部恵実
理学療法士として大学病院や循環器病院で働く中で、累計1000名以上の患者様を担当させて頂き、予防の必要性を感じたことから地域でピラティス・ヨガ講師の活動を始める。その後拠点を移し、現在はピラティス・ヨガ&a武蔵小杉にて姿勢や疼痛改善、ボディメイクを目的とした方に向けマシンピラティスレッスンを担当。また、ヨガやピラティスをする中で体を痛めてしまう方を減らしたいという思いから&aオンラインサロンにてアーサナ解剖学の講師を務める。
2023-03-16T11:35:51Z dg43tfdfdgfd