もやしは、スーパーでも安く手に入る家計に優しい野菜です。
安いという印象が強いですが、実は栄養価が高いのはご存じですか?
その中でも「大豆もやし」は栄養価が非常に高いため、注目されている食材です。
大豆もやしとは、大豆を発芽させたものです。
美容と健康に効果があるといわれている、「イソフラボン」の含有量が高いため、特に女性が積極的に摂りたい食材といえます。
一般的な緑豆もやしと比較し、葉酸やカルシウムも豊富に含まれています。
大豆もやしは緑豆もやしよりもシャキシャキとした食感があり、加熱しても食感を楽しむことができるため加熱調理にも向いています。
大豆もやしと同じく、納豆も原材料は大豆です。
納豆のイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た構造をしており、エストロゲンと似た働きをします。
イソフラボンは植物エストロゲンともいわれ、女性ホルモンの分泌が低下したときに、ホルモンの代わりとして作用します。
納豆菌により大豆が発酵することで体内への吸収がよくなるため、納豆は女性ホルモンに似た作用が強くなっています。
イソフラボンは、ホルモンバランスに影響します。
納豆の場合は1日1パック(60g)が適量といわれています。
イソフラボンの多い食べ物を1日で過剰に摂取してしまうと、起こるかもしれないことがあります。
イソフラボンの過剰摂取により、体内の女性ホルモンが増えすぎてしまう可能性があります。
その場合、月経周期の延長といった生理不順、肌荒れによるニキビ増加、体調不良などが起こるかもしれません。
どんな食べ物でも当てはまりますが、食べ過ぎると下痢を引き起こす可能性があります。
大豆に含まれている不溶性食物繊維は、腸を動かす働きがあるため便秘の人には効果があるといわれています。
しかし、胃やおなかが弱い人が食べ過ぎてしまうと、腹痛や下痢になる原因となります。
またイソフラボンは便秘の解消に良いですが、食べ過ぎてホルモンのバランスが乱れた場合にも、消化不良による下痢を引き起こす可能性があります。
健康に良いとされる食べ物は、たくさん食べた方が体に良さそうと思ってしまいます。
しかし、どんな食べ物でも食べ過ぎは良くありません。
さまざまな食べ物を組み合わせることで、相乗効果がありますが食べ過ぎには気を付けましょう。
参考:
「大豆の健康効果」イソフラボン/全国納豆協同組合連合会 納豆PRセンター
特集1 大豆(4):農林水産省
『大豆イソフラボンについて』|co・op共済
きしもとわか
管理栄養士。認定栄養ケアステーションにて、スポーツジムや歯医者、糖尿病内科、介護施設等の委託栄養士を経験。業務の中で訪問介護での食事作りをする為、初任者研修も取得。介護食を研究し、在宅でも嚥下機能に合わせた食事を提供する。夫の転勤で転居、2人目妊娠をきっかけに退職。現在第一子の偏食に奮闘中。栄養指導、食育相談、ダイエット講座での講師を務めた経験を活かし、栄養・健康分野のライター業務を開始。
2023-03-18T09:36:23Z dg43tfdfdgfd