中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、気圧や気温、環境の変化が重なる今の時期は、めまい、頭痛、肩こり、微熱などの不調が起こりやすいそう。特に女性は月経時に酷く感じる人が多いとか。愛先生がすぐできる対策を教えてくれます!
【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 204
桜のつぼみが開きながら日本列島を少しずつエリアを拡大し北上していきます。今年は例年より早いともいわれている桜の開花です。例年より過ごしやすい春になりそうですね。いよいよ3月21日には春分の日もむかえ、本格的に冬の終わりを告げます。ただ、油断をしていたらすぐにやってくる低気圧に寒暖差。カラダにこたえますよね。
漢方医学では、春になると1年の中でもめまい、頭痛、肩こり、微熱、立ち眩みなどの不定愁訴が増えると考えられています。大きく天気が変化するとき、月経前、寝不足が続いたときなど、カラダが弱っているタイミングで前述した不調を強く感じることはないでしょうか。ということで、今週は季節の変わり目かつ月経前に増えるめまいや頭痛などの対策となる食薬習慣を紹介していきます。
春が近づくと寒かった冬の記憶など吹き飛んでしまうような気分になりますよね。ですが、一気に冬の記憶が蘇るような日もまだまだ一定のペースでやってきます。そのたびに、低気圧と寒さがやってきてしまい、漢方では『肺・腎・脾』などが弱く、水分代謝や耳鼻科系に関わる臓器が弱く雨の日に不調になるタイプの人、貧血気味で自律神経が乱れやすい『血虚』タイプの人はつらい思いをすることになるかもしれません。
さらに、この時期は天気の変化に伴って花粉の飛散が増えたり、4月からの新しい生活環境に向けて準備を整えるため、心もカラダも慌ただしいという特徴もあります。本来は、常に戦闘モードで段取りよく、テキパキと行動していたいと思う時期ですよね。
ですが、気持ちだけが先走り、行動が伴わないと自分に対してうんざりしてしまう機会も多いかもしれません。とくに月経前には、自分の心とカラダのコントロールが上手にできなくなることがあります。そこで、今週は春に不足しがちな『肝血』を補い体調を底上げし、環境変化に備えて『肝気』の巡りを整え、月経前に起こりがちなめまいや頭痛などの不調の対策となる食薬を紹介します。食べるとよい食薬は、『キャベツの豚汁』です。
レシピはこちらです。
<材料>
豚肉 200g
キャベツ 6枚(ちぎる)
ニンニク 1かけ(スライス)
鰹節 1にぎり(粉々に)
味噌 大さじ2
みりん 大さじ1
水 600ml
七味唐辛子 お好みで
2023-03-17T10:37:05Z dg43tfdfdgfd