保湿ケア、肌のバリア強化、エイジングケア… 美容エディターが教える美肌にマストな「美容成分」は?

最近よく耳にする美肌にマストな美容成分。レチノールをはじめ、いろいろあるけれど、本当に必要なのは何か? 30年以上にわたって多くの医師をはじめ、コスメメーカーの研究者などに取材を続ける美容エディターの藤井優美さんに、加齢とともに変化する私たちの肌に必要な美容成分を聞いた。

【写真】美肌に役立つ「おすすめコスメ」15商品の実名を一挙紹介!

保湿ケア成分の代表!「ヒアルロン酸」

「1gで約6Lの水分を抱え込める保湿成分。とろんとした感触で、使い心地の調整にも使われるなど保湿アイテムに欠かせない存在」と藤井さん。ヒアルロン酸は全身に存在するが、その約半分以上は皮膚にあり、その中で最も多く存在するのが真皮だ。

「水分をたっぷり含んでクッションのような働きをするヒアルロン酸は、加齢とともに量が減るとハリや弾力低下の原因に。美容成分としてのヒアルロン酸は、とろんとした感触で、肌につけると肌の角層にとどまり、多くの水分と結びついて抱え込み、ふくれるのが特徴です」(藤井さん・以下同)

ヒアルロン酸は分子が大きいため、肌表面にとどまり、保湿するものが基本のタイプ。近年では研究が進化し、少しだけ油とのなじみやすさを付加して、水分を取り込む力を高めた「高保湿タイプ」、イオンの力で肌吸着し、洗っても流れにくくした「吸着タイプ」、油となじみやすくし、バリア機能にアプローチする「修復タイプ」、サイズを小さくして、角層の奥深くまで浸透させる「浸透タイプ」など、さまざまな種類のヒアルロン酸が開発されている。

おすすめコスメ【1】

肌ラボ 極潤 オールインワンパーフェクトゲル

4種のヒアルロン酸配合。化粧水、乳液、美容液、クリーム、パックの5役。100g 1507円(編集部調べ)/ロート製薬 ※価格は税込み(以下同)

DEW アフターグロウドロップ

濃密なとろみ液が角層に浸透しながら広がり、肌表面で密着する保水膜に変化。170ml 3850円(編集部調べ)/カネボウ化粧品

ラネージュ ウォーターバンク セラム

ブルーヒアルロン酸と保湿サポート成分のタッグで、塗ってすぐに潤いの高まりを実感。50ml 4950円

オーディナリー HA2+B5フェイスセラム

乾燥を潤す最適な配合量&成分のバランス。ジェルタイプ。30ml  1870円

RJマイクロニードルパッチ

約5時間かけてローヤルゼリーを主体とした美容成分が肌に。3セット 7700円/山田養蜂場

肌を守るバリア機能の要「セラミド」

肌表面にある角質層の潤いを保ち、バリア機能を高めるのに重要な働きをするセラミド。「50代は20代の約半分に減少してしまうといわれているだけに、セラミド配合のスキンケアで積極的に補って」。

角質層は「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」の3つで構成され、中でも重要なのが、細胞間脂質の50%以上を占めるセラミド。脂質であるセラミドが水分を挟み込み、何層にも重なって「ラメラ構造」を作り、外的刺激の侵入を防ぎ、肌内部の水分が外に出て蒸散するのを防いでいる。しかし、加齢や過度な洗顔などによって減少するため、セラミド配合の化粧品が活躍する。

化粧品に配合されるセラミドは、動物型、人にあるセラミドに構造を似せて作ったヒト型、米など植物から抽出された植物型、セラミドの分子構造に似せて化学合成した類似型がある。

「どの型もセラミドを補うことで角層内のラメラ構造を補修し、乾燥や敏感肌を改善する働きは同じですが、肌への親和性や価格に差が。また、ヒト型セラミドは、構造ごとに種類があり、乾燥や肌荒れ、エイジングケアなど、目的別に配合されています」

おすすめコスメ【2】

キュレル ディープモイスチャースプレー

微細化したセラミド機能成分がスプレーに。顔も体もスプレーで潤い補給。(医薬部外品)150g 1980円(編集部調べ)/花王

アスタリフト ジェリー アクアリスタ

「世界最小Wヒト型ナノセラミド」配合。セラミドを補うだけでなく肌の土台を整える。40g 9900円/富士フイルム

ブルーミオ ディープブーストセラム

エイジングケア研究から生まれた独自開発のブルーセラミド配合。25g 3850円/ロート製薬

ONE BY KOSÉ セラムヴェールディープリペア

潤い改善有効成分+先進知見を搭載。(医薬部外品)60ml 5500円(編集部調べ)/コーセー(8月21日発売)

エトヴォス モイスチャライジングセラム

ヒト型セラミド5種を配合。なじみがよく、1本で美容液+乳液の効果。50ml 4620円

高いエイジングケア効果で注目「レチノール」

コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きからエイジングケアの代表的な成分。

「ただ、刺激を感じやすいため、保湿や抗炎症成分が一緒に配合されているものが多いです」

レチノールはビタミンAの一種。

「その仲間のレチノイン酸は30年以上前からニキビの治療薬として医療現場でも使われ、肌への作用の高さから研究が進化。肌表面では、ターンオーバー促進によるゴワつき、キメ、小じわをケア。真皮では、ハリや弾力のアップやしわ改善など、優れたエイジングケア効果を発揮。しかし、熱や光、酸素に弱いため『誘導体』にして使われるのが一般的」

おすすめコスメ【3】

Waphyto レジェナ トナー

肌におだやかに作用する植物由来のレチノールに、東三河産のパワフルな植物を配合した高保湿化粧水。145ml 5500円

エリクシール レチノパワーリンクルクリームS

レチノール類において唯一しわ改善効果が認められた純粋レチノール配合。(医薬部外品)15g 6490円

ビーグレン QuSomeレチノA

独自の浸透テクノロジーで3種類のビタミンA類成分を肌に届ける。コクのある濃厚な美容液が深いしわに働きかける。15g 6600円

ドクターケイ AGC-Gリペアセラム

レチノールにナイアシンアミド、ビタミンCに加え、透明感を引き上げるグルタチオンを増量。つるんと輝く肌へ。25ml 8250円

ダーマレーザー スーパーレチノール100マスク

レチノールを独自のカプセル技術によって高濃度で安定配合。角質層に素早く成分を浸透させるシートマスク。7枚 770円/クオリティファースト

レチノールは表皮と真皮に働きかけ、【1】ヒアルロン酸の産成を促進し、加齢とともに薄くなる表皮に厚みを持たせてふっくらさせる。【2】細胞のターンオーバーを促進し、肌のゴワつき、キメの乱れ、くすみや色ムラをケア。【3】皮脂分泌抑制効果によりニキビを防ぎ、毛穴の開きを改善。真皮では、【4】コラーゲン、【5】エラスチンの生成を促進し、しわ改善をする。

その他の注目美容成分

【保湿】

コラーゲン:肌表面上で水分蒸散を防ぎ、角層の水分を保持するほか、コラーゲン生成の指令を出す。

アミノ酸:肌にある天然の潤い成分。角層内まで浸透し、肌本来の潤いを取り戻す。

エクトイン:砂漠の塩湖にすむ微生物が持つアミノ酸の一種。水分量を高く保つ作用がある。

ヘパリン類似物質:医薬品のヒルドイドが、近年は医薬部外品の化粧品として登場。

【美白】

プラセンタ:メラニン生成を抑え、ターンオーバーを促進してメラニンの排出を促進。

トラネキサム酸:美白と肌荒れに効果が認められている美白有効成分。医薬部外品のみに配合。

ハイドロキノン:メラニンの生成抑制、メラニン色素を還元するため、強力な美白剤といわれている。

【エイジング】

幹細胞培養液:幹細胞を培養した上澄み液。栄養を豊富に含み、細胞の生まれ変わりを促進する。

コエンザイムQ10:ビタミンEにも匹敵する抗酸化力があり、活性酸を取り除く。「CoQ10」と表記。

【抗炎症】

グリチルリチン酸2K:炎症を抑える効果から、化粧品だけでなく、医薬部外品としても多く使われている。

アラントイン:微弱な炎症を鎮め、表皮の再生を促進する効果で、肌荒れ改善成分として配合。

アズレン:カモミール精油に含まれる青色の成分。炎症によるニキビや肌荒れ予防に。

◆美容エディター:藤井優美さん

エステティシャンを経て、美容の編集に携わること約30年。美容専門誌をはじめ、多くの女性誌、WEBなどで記事を執筆。編集プロダクション「dis-moi」主宰。

取材・文/dis-moi イラスト/ひろいまきこ

※女性セブン2024年7月11・18日号

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